・SAND LAND
「ドラゴンボール」「Drスランプ」の鳥山明先生原作作品の映画化。
うーん、元々あんまり興味は無かったけど、先日冒頭15分映像が公開されて、
鳥山先生直々のメッセージもあって「じゃあ見てみようか」と劇場に足を運びました。
泣けました、熱い涙が出まくりました!感動が止まりませんでした!!
この映画のフレコミに「鳥山明を体感せよ」というキャッチフレーズがあります。
それは凝ったデザインの丸っこいメカであり、スピーディかつ力強いバトルアクションでもあります。独特のキャラクターデザインでもあり、鳥山ワールドともいえる独自の世界感でもあります。
でも、私にとってはそんなものはどうでもいいんです。
この映画が私を撃ち抜いた「鳥山節」は、そのキャラクター達の熱い、熱い「魂」そのものでした。
本当にもう敵も味方もどいつもこいつもイカしたヤツばっかりで、私が求める物語に対してどストライクな精神と魂がそこに燃えたぎっておりました。
特にクライマックスのラオが最後の銃弾を放った後、周囲の兵士たちに告げた言葉に、あまりの感動に思わず叫び出しそうになりました(よくぞこらえた俺!)。
私がこの近況ノートで、最近流行りの物語に色々と苦言(グチ)を吐いたのをご存知の方もおられるかもしれません。
曰く、チートで人を殺すな。ざまぁで他人を不幸にするな。脇役や敵役を雑に扱うな。主人公特権を振りかざした世界を描くな、主人公の痛快劇なら他を壊すだけの舞台装置みたいに扱うのはもう沢山だ・・・・・・
ぜ~んぶ、この「SAND LAND」が踏み潰してくれました。
登場人物は皆、正義や信念があり、後悔や矜持があり、善悪の狭間でブレる心の葛藤があり、そしてそれでも「人間の可能性、人間の善意」を落っことすことなく人生を駆け抜けている、そんな鳥山ワールドの持つ「人間力」こそが本作の最高の魅力だと思いました。
もう私に迷いはありません、世間の流行りが何であろうと私は私の信じた「人間力」の物語を描いて行こうかと思います。
本当にありがとう、この映画に出会えて、本当に良かった!