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カクヨムロボット大賞2017、鉄機の一口感想!(No1~17)

村雲唯円氏(@SleePRING___)が主宰なさっているユーザー企画『輝く!カクヨムロボット大賞!~2016~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006

2017.12/22時点で33作品が参加している本企画は、とにかく2017年で一番熱いカクヨムロボ作品を決めようぜ!という熱意溢れる趣旨のイベントです。
ロボ作品を書いて、参加して、読んで、最終的にgoogleフォームにて投票する… そういうお祭り的なイベントなので気になっている方はぜひ!

自分はひとまず全作品に手を付けられたので、ここまでの一口感想を書いておきたいと思います!
感想Tweetを改めてまとめる形で!

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幼馴染を救う為に行く、数億光年の旅路。少年は150m級ロボと共に宇宙へ
01:墜奏のエルンダーグ/鉄機 装撃郎
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986057

自分もこの作品にて参加しております!
ダークで暗く燃え上がるセカイ系、「真のラブストーリー」とも評して頂けた一作になっております。気になる方は是非…!

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夢とロマンを求めて少年少女とペンギンは砂の星を旅する
02:世迷いペンギンは荒野を歩く/芳川見浪
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986060

メインロボットはペンギン型!
考古学者にアホの娘、そして全裸にペンギンがパーティーを組んでポストアポカリプス世界を旅する作品。悪ふざけとしか思えないシーンばかりなのに、それが王道な冒険モノとして上手く纏まっているのがいいですね。凄いバランス感覚。

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吸血鬼を斃すモノーー吸血”機” ゼクスヴァン
03:THE MORNING GLOW.或いは、暁のゼクスヴァン/藤井 機斎
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986063

吸血鬼殺すべし! 慈悲は無い
舞台は近未来。サイバーパンク的ガジェットが見え隠れする都市には、人ならざる怪異が跋扈する。犯人不明の殺人事件に立ち会ってしまった主人公は、秘められた謎を解き明かすと共に吸血”機”ゼクスヴァンに乗り込むというお話。
厨二極まって熱い。格好いい!
固い文体と舞台設定に加えて、少年漫画じみた熱さを兼ね備えているものだから、個人的には非常に刺さりました。吸血鬼というガジェットの活かし方がほんとに秀逸。

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ドラゴンVS人型ロボット、重量級ファンタジー活劇!
04:討竜機ギガスギア/美山吹
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986066

ファンタジー世界に降り立つSD二頭身ロボット!
ワ○ルとかリュー○イトとかグラン○ードとか、そういう系の作品と言えば一発で伝わるかも知れません。
そしてギガスギアという作品の最たる特徴は、”子供向けである”こと。
しかし、手を抜いたりなんかしていない。手練れた作風によってキャラの魅力がするすると入って来るし、その上でドラゴンとの戦いに臨む展開は素直に熱いし、面白い。

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“真の姫”は心を守る“鎧”が欲しかった。
05:鎧装真姫ゴッドグレイツ/靖乃椎子
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986069

合体、を主軸に置いたスーパーロボットモノ。
登場人物とか固有名詞が多過ぎて描写が頭に入って来ない時も。しかし第二話冒頭、パラシュートで落っこちて来る主人公視点で舞台となる島が描かれるのは、良いな!と思いました。

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ボーイ・ミーツ・ドリルロボット
06:ヴォルテックス・ファーザー/拾捨
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986072

一言で言うならボーイミーツドリルロボットだし、詳しく伝えようと思ってもやっぱりボーイミーツドリルロボットとしか形容しようのない一作。
あらゆる苦境を覆し、敵を屠っていくドリルの描写がとにかく豊富なものだから、ただの1武器に過ぎないはずのドリルが作品の核として昇華されている印象を受けるほど。凄い密度ですよこれは…!
あらかた読んだ頃には、思考がドリルされていること間違いなし。

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TS×ロボット! ありそうでなかった少年(少女)の奮闘劇‼︎
07:トルムアスタ 転成のデル/TAMA-CHAN
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986076

ファンタジーSFとでも言うべき世界。トルムと呼ばれる城塞都市みたいなものを建造した人類が、外界から襲い来る謎の機動兵器と戦うという導入部。
トルムアスタの何が特異かといえば、TS展開があること。
だいたいキャッチコピーの時点でネタバレしていますが、これ、本当に主人公の男子が女の子に変えられちゃうんですよね! 今の自分から変わりたい、そんな願いが斜め上に叶えられてしまうという展開が個人的には面白いと思った一作。
TS×ロボットって、少なくともロボアニメでは存在しないんじゃないかと思っていたり。めちゃくちゃ珍しい題材だと思います。

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水晶の輝きが、世界を分つ。
08:水晶界のマギアメイル/逢咲あるすとろ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986079

記憶を失った少年が目覚めたのは、魔法と呼ばれる技術体系が存在する世界。しかし、ガッツリファンタジーかと言えばそうでもなく、冒頭からSFのかほりを漂わせている作品ですね。
魔法で水晶を操るという設定を聞き、ぶっちゃけブレイクブ○イドを連想しながら手に取った作品でしたが… 読んでみるとそんな事も無く。

それに主人公機が熱いんですよね。
世界にただ一機ですよ、世界にただ一機の魔法に頼らぬロボット!
あと義理の姉ヒロインが可愛いのでおすすめです。

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【毎週更新】この機体で天使を倒すッ! 他の誰でもない、この俺が!!
09:暁のアルヴァスレイド/並兵凡太
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986081

天使と呼ばれる存在に立ち向かうべく、人が戦うお話。
主人公機はあれです、光と闇が両方備わり最強に見える系の機体です。何よりも作品を進めるテンポを重視しているのかな?という作品で、良くも悪くも展開がスピーディー。
あとweb小説としての一話目の完成度がかなり高くって、その後の本筋自体は王道!

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離地せし未来に、胎動する。
10:解放器 メディキュリオス ~Liberator of record~/角鹿冬斗
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986083

舞台は主人公の暮らしていたコロニー。しかし、その平和を襲い来る敵がやって来て…!というお話。
語弊を恐れず言えば非常にガンダムライク、80'sロボアニメの血を継いでいる作品だと思います。主人公の肝の座りっぷりというか、絶えないユーモアセンスというか、そういうのが一つの味になっている感のある作品。

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ハイパーバイオレンスエロ伝奇。王道展開スパロボ
11:魔神閃鬼Dヴィルオン/キサガキ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986084

生徒会に一人一機与えられたロボ同士、トランプの紋章に対応する専用機で戦う!というお話。
これはある種のデスゲームみたいな舞台で、不思議と70'sと00'sの要素が交じり合っている作品だなぁと感じます。
そして「ハイパーバイオレンスエロ伝奇」という文句に違わず、本当に無制限のエロ描写のオンパレード。でも、サービス要素としてのエロに特化したものではなくて、エログロセットになって初めて輝く青年漫画のノリに近いかも知れない。
多分、今回のロボ大賞2017で最も(BAN的な意味で)危ない作品!

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VRロボットゲーム体験記――からの。本物の、ロボットに乗り、戦争へ。
12:機巧操兵アーカディアン/天城リョウ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883986087

こちらはロボットゲーム世界チャンピオンの少年が、初恋を経て戦いへと呑まれて行くお話。
冒頭はかなりガンダムライクな導入を敷いているんだけど、テンプレートとしての活かし方が上手い。ああいった共通項としての導入を設定することで、作品固有の要素をガンガン押し出せているんですよね。
アーカディアンの場合、それは”徹底した一人称”と”操縦描写”
なんというか、それらを一つの武器にまで研いでいるのが非常にストイック。凄く尖ってる!

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俺はただあいつらの笑顔を見たいんだ
13:無装魔人機アファメント/ナイト
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054883999562

少年、異世界にて人のぬくもりを知る。
なにか壮大な冒頭から始まる、ガチスローライフテイストな序盤展開。ただ、そういった平穏な日々というのは例に漏れず崩れ去るもので…

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異世界ファンタジー×熱血ロボットバトル×ハーレムラブコメ
14:僕の専用機は最弱スペックだけど、チート級の先読み能力があるから最強です。/六志麻あさ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054884029168

そうです、タイトルだけで大体序盤展開が分かりますね!
主人公は一度異世界を救った後、現実世界へ帰還。そして二度目の転生で呼び出されて…というのが冒頭の展開。
その二度目の転生っていう部分に、「あぁ、これは熱くなるよね!」という構図が透けているのが良いかも。

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神は力を、人は勇気を。
15:赤き巨星のタイタノア/オリーブドラブ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054884029177

敵は宇宙怪獣。宇宙戦闘機で戦っていた主人公はどこかの星へ落着してしまい、そこでとある存在に出会うというお話。
非常に特撮テイスト。まず設定からして特撮みが香っていると思うんですが、ウルト○マン的な面白さを上手くロボモノに寄せている感が個人的には好きかもですね!
ちなみに今回のロボ大賞2017には珍しい、完結済みの中編作品

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傭兵は今日だって眠れない。
16:フルスクランブル/アセンブル/Namako
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054884029183

これはロボ大賞2017ではかなり珍しい、連作中編の形式をとっている作品。同一世界観で繰り広げられる、傭兵たちのお話。
自分が読んだのは一つ目の作品だったんですが、普通の少年が、傭兵という生き方を選ぶまでに至る落ち方がけっこう好み。AC好きは多分好き

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さぁ、喚べ……蒼き鎧の神機、汝の名は―――!!!
17:Bの玉座/TAITAN
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883986006/episodes/1177354054884029184

SFファンタジーとしてのクゥトルフモノ。
文体にかなりクセがあるのは確かなんですが、超技術のワクワクさせ方が面白い! 超科学技術を以てファンタジー世界に降り立つという図式も良いし、その世界も実は…と明かされて行きそうなワクワク感もあります。
強いて言うなら、ガルガンティア的なイメージがあるかも。

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