完結から早5年、ようやく「墜奏のエルンダーグ」のキービジュアルを描けました~!という近況ノートです。
じゃあこの5年間は何をしていたんだよ、という話なんですが、このイメージを具現化するにはどうしてもこれだけの期間を画力向上に費やす必要があったの…!まわりまわってようやくここに辿り着いたという感じですね。
そしてこのキービジュアルについてですが、「理不尽に幼馴染を奪われてどん底に落とされた少年が手を伸ばす先には、今の彼にとっては唯一の希望たる光が差し込む。彼が求める希望の形とは、まさしく眼前に禍々しく聳え立つ深紅の魔神であった…」というイメージです。
搭乗型の巨大ロボットとは人智を超えた破壊をもたらす莫大な暴力装置であると同時に、乗り込む者の願いに応え続ける限り、それは希望の具現でもある訳です。本質的にロボとは人に報いる存在なのです。
ただし、人が巨大ロボットという名の人智を超えた力を振るう為にはなんらかの代償を支払わなければならない… それは人が人ならざる力を振るう結果起こる必然の結果でもあるし、ある種の契約の対価であり、供物であり、祝福な訳です。そして本来相容れないはずの人とマシンが運命共同体として真に人機一体となり得るのは、そうして人間側が支払わねばならない代償あってこそなのです(怪文書おわり)。
ゆえに<エルンダーグ>は主人公から様々なモノを奪っていく一方で力を与えるし、たとえどんな在り方をしていようとも、彼にとって"それ"はまさしく希望だった…そんな一枚に仕上がっていればいいなと!
(本編が気になった方は是非こちらから!)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882126599