• SF
  • 現代ファンタジー

『墜奏のエルンダーグ』、全25話で無事完結しました!

 完結報告になります!
 昨年11月末から執筆を始めたエルンダーグですが、約4カ月で完結までこぎ着けることが出来ました……!

 一番の修羅場は、やはり”読者選考締め切りまでに10万文字を超えなければならない”という状況に追い込まれた時ですね。
 当初は予定に無かったことなので、非常にギリギリでした。
 年明け1月から猛烈な勢いで書き始めた結果、締め切り17分前にようやく間に合ったという形になります。

 ……本当に危なかったですね。

 ともあれ、締め切りに間に合わせてからというもの、エルンダーグはとにかく2月中の完結を目指して進めて来ました。
 そして、やっと……やっと完結に辿り着いたのです。
 一つの物語を締めくくる時というのは、やはりどこか新鮮な気持ちになれますね。

 ……せっかくなので、ここでエルンダーグの裏話を一つ。
 実はこの作品は、とある名作から着想を得て書き始めました。
 その名は、『走れメロス』
 言わずと知れた名作ですよね。

 誤解を恐れずに言うならば、あれは”行って帰って来る”という展開にまとめられるお話です(本当に雑な省略ですみません!)。
 そして、物語の最後を締めくくるのは、”待ち続けてくれた者の元へと帰還する”という展開。

 本当に帰って来るのだろうか。
 自分は見捨てられたのではないだろうか。
 
 信頼と猜疑心に揺れていたセリヌンティウスの心は、それでも帰って来たメロスの姿に報われます。
 待つ者と待たせる者。
 その二人が抱える心の揺動というか、関係性というか……そういった要素を、自分の筆で掬い上げるとどうなるのか。
 セカイ系ロボット物としてのアイディアに組み合わせれば、どういう物語になってくれるのか、

 そこから始まったアイディアは、まさしく”行って帰って来る”話である『墜奏のエルンダーグ』という作品になってくれました。
 待つ者と待たせる者。
 信頼と猜疑心の狭間に揺れ動く心情は、まさに物語の核です。
 その関係性は、春季と冬菜という幼馴染が体現してくれています。

 そして、何より描きたかったあのシーン。
 それは最終決戦の始まりを飾るシーンとなって、形になりました。
 だからこそ、エルンダーグという作品は、あのシーンを描くために書き始めたと言っても過言ではありません。
 10万文字以上を費やして、やっと辿り着けたシーンでしたね。
 それだけに、形になってくれたのが感慨深かったのです。

 読者の皆様の心にも届く物語になっていればいいなと。
 そう願っております。

 そして、拙作を応援して頂いた皆様には感謝しかありません。
 感想であれ、レビューであれ、この作品を支えて下さって本当にありがとうございます!
 そうでもなければ、完結までこぎ着ける事は出来ませんでした。
 重ねて感謝申し上げます。


 全25話――春季と冬菜の物語は、ここで幕を閉じます。
 二人の孤独な戦いを見守って頂き、本当にありがとうございました。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する