完結報告になります!
昨年11月末から執筆を始めたエルンダーグですが、約4カ月で完結までこぎ着けることが出来ました……!
一番の修羅場は、やはり”読者選考締め切りまでに10万文字を超えなければならない”という状況に追い込まれた時ですね。
当初は予定に無かったことなので、非常にギリギリでした。
年明け1月から猛烈な勢いで書き始めた結果、締め切り17分前にようやく間に合ったという形になります。
……本当に危なかったですね。
ともあれ、締め切りに間に合わせてからというもの、エルンダーグはとにかく2月中の完結を目指して進めて来ました。
そして、やっと……やっと完結に辿り着いたのです。
一つの物語を締めくくる時というのは、やはりどこか新鮮な気持ちになれますね。
……せっかくなので、ここでエルンダーグの裏話を一つ。
実はこの作品は、とある名作から着想を得て書き始めました。
その名は、『走れメロス』
言わずと知れた名作ですよね。
誤解を恐れずに言うならば、あれは”行って帰って来る”という展開にまとめられるお話です(本当に雑な省略ですみません!)。
そして、物語の最後を締めくくるのは、”待ち続けてくれた者の元へと帰還する”という展開。
本当に帰って来るのだろうか。
自分は見捨てられたのではないだろうか。
信頼と猜疑心に揺れていたセリヌンティウスの心は、それでも帰って来たメロスの姿に報われます。
待つ者と待たせる者。
その二人が抱える心の揺動というか、関係性というか……そういった要素を、自分の筆で掬い上げるとどうなるのか。
セカイ系ロボット物としてのアイディアに組み合わせれば、どういう物語になってくれるのか、
そこから始まったアイディアは、まさしく”行って帰って来る”話である『墜奏のエルンダーグ』という作品になってくれました。
待つ者と待たせる者。
信頼と猜疑心の狭間に揺れ動く心情は、まさに物語の核です。
その関係性は、春季と冬菜という幼馴染が体現してくれています。
そして、何より描きたかったあのシーン。
それは最終決戦の始まりを飾るシーンとなって、形になりました。
だからこそ、エルンダーグという作品は、あのシーンを描くために書き始めたと言っても過言ではありません。
10万文字以上を費やして、やっと辿り着けたシーンでしたね。
それだけに、形になってくれたのが感慨深かったのです。
読者の皆様の心にも届く物語になっていればいいなと。
そう願っております。
そして、拙作を応援して頂いた皆様には感謝しかありません。
感想であれ、レビューであれ、この作品を支えて下さって本当にありがとうございます!
そうでもなければ、完結までこぎ着ける事は出来ませんでした。
重ねて感謝申し上げます。
全25話――春季と冬菜の物語は、ここで幕を閉じます。
二人の孤独な戦いを見守って頂き、本当にありがとうございました。