作品の展開が読者の予想していたものと異なるというのは、よくありますが、私の作品『俺のチートって何?』は特に、その現状が起き易いです。
というのも、この作品のコンセプトの一つに、異世界転生の理想から現実へ落とすというのがあるからです。
異世界で女の子とイチャイチャするだけかと思ったら、エグイ設定が出てきたりするわけです。人によっては「そんなの求めてないよ!」となるのも仕方ないです。
また、章が進むごとに設定が複雑化していくのも原因でしょうね。一応、一気に説明するのは避けて、説明するポイントを分けてはいるのですが。どうしたって複雑化は避けられません。読んでいるうちに設定を忘れることもあるでしょうしね。登場人物も半分群像劇みたいな話なのでどんどん増えていきます。
あ、勘違いしてほしくないのですが、本作はアンチテンプレを掲げてはいません。むしろテンプレである異世界・転生・ハーレム・チート・アイテムボックスや全属性魔法が使えるなど定番の能力・勇者・神・トラックなどなど、それらの要素を大真面目に考えて、物語の中へ落とし込んでいるのです。
それなら、今度は異世界転生というジャンルに嫌悪感を抱いてる人が読まなくなるのでは?となりますが、全くもってその通りで、そういったタイプの方は序盤の異世界転生の理想を描いている辺りで離れてしまうんですよね。
長々と説明しましたが、纏めると、序盤は異世界転生モノ好きには読みやすいが、嫌う人には読みにくい。しかし、途中から異世界転生モノ好きには望んでない展開になり、逆に嫌うタイプからは好まれる展開になる。
そんなわけで『俺のチートって何?』は物語のテイスト変化によるこういった壁をいくつか抱えているわけです。
これまで口に出さずいましたが、結構悩んでいました。
「あー、もうちょっと先まで読んでくれれば多分この人にとって好みな展開があったのに」「この人がフォローしている作品、まさに異世界転生を代表する内容ばかり……途中で読まれなくなるんだろうなぁ(実際、だいたい予想当たります)」
ここからが本題で、この問題に対して、ある作家さんのやり方を見て「これは良い!」と思って真似してみることにしました。
導入したのが、作者による章ごとの傾向の評価です。
主人公の活躍度、バトル度、異世界転生ファンタジー度など、そういったものを予め先の展開まで視覚化できるようにすることで、ミスマッチを防ぐ狙いです。
ちょっとしたネタバレ機能ではありますが、そこから展開を予想できるものでもないだろうと判断しています。
長文失礼しました。
これからも『俺のチートって何?』をよろしくお願いします!