小説を書いている時に何か物足りないような感覚に陥る時が作家なら一度くらいあると思います。
物語を作る上で私が大切にしている要素を言語化してみます。
①小説を書く時に手が止まれば、今まで読んだ本、見た映画、ドラマ、日常の何気ない行動から着想を得る。
小説は極論「小」説で、様々な物語を断片的に抽出し、それを組み合わせて世界観を作る作業。
②回想シーンはあるシーン引き立たせるのに最も効果のあるタイミングで挟む。
③伏線はありふれた日常まで緻密に張り巡らせ、意外なタイミングで回収する。
そうするのが物語としても自然の流れになるはず。
④重要なキーワードを決める。
キーワードが小説を展開することもある。
⑤登場人物の生きる環境は変化させられるが、登場人物の感情は作者のエゴで変えてはいけない。
⑥歴史小説を書く時は、現代の感覚がどうしても介入してしまうため、登場人物の価値観がその時代で違和感がないか問いながら書く。
⑦登場人物の感情曲線などのプロットは大切。
⑧小説家は常にカメラマン。
「神の視点」で書く時は、特に登場人物を遠くから撮影するという意識で書く。
あれやこれや書いてみて、面白かったです。