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『ドライバー・ミーツ・ガール』プロダクトノート

注:この文章には作品のネタバレが含まれます

ハードボイルドな乾いた文体というものを自分なりに表現したくて書いた作品です。
なので、本来的にはストーリー性とかはあまり考慮してなかったりするんですよね。
単純な一本道の物語 笑

当初は登場人物の心情とか行動を一切説明する気はありませんでした。
ただただ起こった出来事をそのまま書き記していくだけのスタイル。
冒頭、車内のシーンは個人的にお気に入り。
雑多な街の風景と主人公の倦怠感が伝わっているといいのですが(^_^)

書いていく内に描写に行き詰まり、独白が多目に…
最後のほうなんて感情ダダ漏れ 笑
もう少しやり様あったかなぁと猛省。

立花の人物造形に関しては「トランスポーター」シリーズとニコラス・W・レフンの「ドライヴ」に出てくる主人公にかなり影響を受けてます。
自分のルールだけに従う寡黙な男にはすごく惹かれますね(^_^)

アヤナは和製ヒットガール。
日本を舞台に少女の殺し屋を描くならランドセルは必須かと 笑
背負ったランドセルから武器をごちゃごちゃ取り出して戦う案もあったのですが、調達ルートの説明を省けなくなりそうなので止めにしました。
アヤナに関してはあえて書いてない部分が多いです。
当初の予定通り、設定を語らないことを優先。
すべて読者様のご想像に委ねます!

ストーリー性はあまりないと前述しましたが、基本プロットは韓国映画の「甘い人生」。
ひとりの女の為に命を捨てることにした男の孤独な戦いの物語ですね。
(この作品のイ・ビョンホンはホントにあり得ないくらいカッコいいです!)

ドライバーと客の関係性をひっくり返す動機は薄いですが、ふたりは似た者同士であった、というところでひとつご容赦を 笑

立花とアヤナの関係。
友情とも親子愛とも恋人への想いとも受け取れる、でもそのどれとも違う複雑さと多様性を持たせたつもりではありますが、どうでしょう?

楽しんで頂けたら幸いです。
またお目にかかりましょう~

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