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日記以上、小説以下の文章

更新できていないのでお詫び?も兼ねて。テスト期間なんです……。

今日の雨から。
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雨が降っていた。溺れ死にそうなくらいに降っていた。

すでに足は道路の川と同化している。いつもは痛む膝が、今日は若かった。なぜか、なぜか、体が軽い。
レインコートを叩く雨の音に、懐かしい気持ちになる。

大昔の私たちは、洞窟でこれをしのいでいたのだろうか。

懐かしい雨のなか、けれど、肝心ななにかがなく。そもそも、大昔って何なんだ?

隣に誰かがいた。思い出せない。
ぬるりと赤い。思い出せない。

このぶんでは電車も止まるだろう。

用水路。泥水がごうごうと流れている。
濁流というにふさわしい。落ちたらきっと、死んでしまう。

ああ、ああ、私は生きている。どうしようもないほどに。
死は、生を研ぎ澄ます。

私は生きている。

あなたにも生きていてほしかった。

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