鑑定組織

神格鑑定局

調査部 調査課

分類
内局

フィールドワークとして神格の調査と鑑定を行う神格鑑定士が所属している部署。

神格鑑定局で最大の部署でもあり、地方支部には調査部調査課のみといったケースもある。

観測課や一般の通報、連係する各種機関からの情報を精査し、鑑定が必要だと判断された案件を登録、そして鑑定士を実際に向かわせる。

一般には神格と渡り合うヒーローのように思われているが、実際は地道な調査と報告書作成が業務の大半を占める。

異能対策部 観測課

分類
内局

特定の地域に定住せずに自由に移動する神格や未鑑定の神格などを観測・監視するのが主な業務。実地で鑑定作業を行う鑑定士を、後方から支援・補佐することも多い。

神格災害や異能犯罪を確認した際は、鑑定局の登録データと照合し、当該神格の情報や能力系統などをすみやかに他部署と共有する。

また、機械類で監視できない神域やカミサマ、直接知覚することで呪患する呪物の監視業務なども行っている。

未来視や過去視、自動書記や遠隔視、念話、天耳通のような予知や超知覚に類する異能、もしくは異能兵装を持つ者を中心に構成されている。

現在の課長は百目木瞳《どうめき・ひとみ》。眼鏡フェチで、眼鏡型の異能兵装の開発に熱心との噂もある。

神格等級再審委員会

分類
外局

一度神格鑑定局によって確定した神格の等級を、新たな証拠や状況変化に基づいて再審査する常設委員会。

神格の等級が「政治的な理由で過大評価されている」という批判が局外から相次いだことを受け、独立性を担保した再審組織として設立された。

主な業務は等級の引き下げ・引き上げ・取り消しの審査、零落が進んだ神格の再鑑定、新たな権能の発現や神格の変容に伴う等級見直し。特に「等級引き下げ」案件は審査される神格の反発を受けることもあり、鑑定士が恨みを買うことも珍しくない。通称「格下げ委員会」と呼ばれ、忌み嫌われている。

委員は局内から選出されるが、任期制のため固定メンバーではない。「格下げ委員に選ばれる」ことは局内では一種の貧乏くじとして認識されており、選ばれた鑑定士は周囲から同情される。一方で、再審の結果として等級が引き上げられた神格からは深く感謝されることもあり、稀に強力な神格の同盟関係を得るきっかけになる。

対神格技術開発室

分類
内局

神格に対抗するための技術を開発する組織。主に装備の作成、販売を行っている。

対神格技術開発室の職員は神格鑑定士としての資格を有してはいるが、そのほとんどは調査員ではなく研究者である。

彼らは古今東西の魔法や呪術、陰陽術に道教、さらには古代のロストテクノロジーや詳細不明の近未来のテクノロジーなど、様々な技術を用いて、日々新しい装備を開発している。

異能対策部 禁域課

分類
内局

あまりにも力が強いカミサマや周囲に悪影響を及ぼすが悪意はない疑似神格を社会から隔離し、その状態を維持することを業務とする部署。警察庁や国土交通省と関係が深い。

神格を祀るための神社や閉じ込めるための監房や迷路、禁足地の建築と維持、封印儀式の継続などを行っており、常に人材と労働力は不足している。3級以下の神格への対処には基本的に手が回らず、それらは民間の宗教者や拝み屋に委託しているのが現状。

調査部 渉外課

分類
内局

鑑定の結果、撃滅の必要ありとされた神格を滅ぼすための異能者が配属される部署。ここの職員はのきなみ戦闘能力が高く、普通の神格鑑定士とは違った、退魔士や傭兵のような雰囲気を持つ。

必要に応じて現場に呼び出される以外の業務は基本的に訓練と待機であり、要員には高い適応能力が必要とされる。また、鑑定局全体でも平均年齢が若い部署で、高校や大学に在籍しながら渉外課の一因となっている鑑定士も多い。

外部組織

神格監視連合(GWA)

分類
国際組織

複数の国の神格管理機関が参加する国際的な情報共有・協力組織。国連の関連機関ではなく、あくまで各国機関の任意加盟による連合体。

国境を越えて移動・影響を与える神格への対応は、単一国家の機関では限界があるという認識のもと設立された。現在の加盟国は32カ国。

越境神格の情報共有、複数国にまたがる神格犯罪の協同捜査、神格等級の国際標準化に向けた議論などを行う。ただし等級や分類、神格に関する基準や法制度が各国で大きく異なるため、「標準化」は名目上のスローガンにとどまっている。

加盟国間の神格への態度が根本的に異なるため、合意形成が極めて難しい。「神格を国家資源として活用すべき」という立場の国と、「神格は管理すべき危険存在」という立場の国と、「神格との共存を推進すべき」という立場の国が常に対立しており、その会議は定期的に紛糾する。日本はこの中で「共存・対話」路線の代表的な立場として発言することが多い。

正式名称は「Global Watch Alliance for Divine Entities」。

神格保護連盟(DPA)

分類
国内組織

神格の権利保護を目的として活動する非政府組織。神格を管理・監視する機関や企業に対してロビー活動・批判・監視を行う。

神格管理機関による神格の強制等級引き下げや神格の意思を無視した封印・追放措置に抗議する活動家たちが集まり設立された。神格自身がメンバーに名を連ねているケースもある。

主な活動は、神格の「不当な処遇」に関する情報公開請求、政府への政策提言、神格関連の法整備を求めるロビイングなど。神格の側の視点に立った鑑定制度批判を行うため、神格鑑定局からは業務妨害と見なされることもある。

正式名称は「Divine Protection Alliance」。

害神駆除協会

分類
任意団体

害を成す神格を駆除するためのハンターの互助会。

協会員であるハンターたちはみな神格鑑定局が発行している免許を取得した、民間の個人事業主である。

鑑定局や市町村からの駆除依頼をとりまとめ、該当地域周辺に住むハンターを選出し、駆除の監督、報酬の支払いなどを行う。

駆除の対象は原則として、撃滅や封印で対処しても問題がないと鑑定されている疑似神格に限る。こうした神格を害獣や害虫になぞらえて通称「害神」と呼ばれていたのが定着した。

協会に依頼される駆除対象のほとんどは、人里に悪さをする妖怪などの疑似神格である。なにかの間違いがない限り、強力な疑似神格やカミサマの駆除依頼が協会に来ることはない。

地方には人手不足の支部も多く、そういう場所ではハンターも多い。ハンターは資格によって異能兵装の所持が認められているため、周囲からは不審がられることも多い。

御霊産業株式会社

分類
企業

創業80年。民間の神格鑑定組織から変遷を経て、現在は主に護符、依代、札、御守等の「分霊器具」(異能兵装の別称)を専門とする大手企業として知られる。

鑑定済みかつ、安全、神格自身の許諾等、厳しい基準を満たした神格の分霊器具を量産し、その販売を行っている。簡易式の器具は一般人の護身およびげん担ぎ、標準式の器具は神格鑑定士の一般装備として用いられ、安価で安定性が高いと評判。

神格の分霊を量産するというその性質上、神格との交渉や祈願が必須となる。このため、神職者、またはそれに類する資格を保持する職員が多い。

また、御霊産業名義での神格鑑定から分霊の量産に至ることもある。この場合は、創業初期の関係者等を母体とする「神格鑑定課」が中心となり、鑑定、分霊器具開発、販売までを一括に担当する。

神頼みTV

分類
任意団体

民間の鑑定組織に勤める四人の男性鑑定士による動画配信チャンネル。鑑定士からのお悩み相談回や、一般視聴者からのカミサマ目撃情報を募集する回などの鑑定士らしい企画もある一方、ボードゲーム回やスイーツ食べ比べ回などの職業にまったく関係のない企画も人気。

生配信ロケ中に神格と遭遇し、急遽鑑定を行うことになった回があり、これは伝説的な視聴者数を記録した。