概要
少女は百鬼と夜を行く
「お探ししておりましたーー新たなる月読様」
「……へ?」
妖の世界・彼岸は、古くより三つの国に分かれていた。
大天狗の治める国・蒼天郷。
九尾ノ狐の治める国・黄昏郷。
酒呑童子の治める国・紅宵郷。
その内の一国、紅宵郷で家無し生活を送る記憶喪失の少女・かがり。
妖力皆無+人間のような容姿+神がかり的身体能力という類を見ない異端っぷりから〝角無し阿修羅〟と呼ばれ、忌み嫌われながらも気ままに妖助けをしていたら……
何故か紅宵郷最強の妖・月読の一人に任命されてしまった!?
「でも私妖術とか使えないんだけど!?」
「素手で戦えばいいじゃん」
「確かに!!」
破天荒(単純馬鹿)落ちこぼれ少女は拳で彼岸を無双する!?
そして様々な敵と対峙する内に、かがりの過去や記