14.第2日 徳寿宮(茶店と石垣)

 さて、石造殿と呼ばれる建物・・・大韓帝国歴史館と国立現代美術館(徳寿宮館)・・・を見たボクたちは、そのまま道を進んでいきました。石造殿は徳寿宮トクスグンの入り口である大漢門テハンムンのちょうど反対にあります。つまり、石造殿は徳寿宮トクスグンの一番奥にあり、石造殿までを見学した観光客は、後はゆっくりと徳寿宮トクスグンを一周するようにして、大漢門テハンムンまで戻っていくのです。残る建物は中和門チュンファムン中和殿チュンファジョンだけです。


 実は、アホバカ妻はここまでの見学でかなり疲れている様子でした。


 どこかで一休みできないかと、周囲を見回すボク・・・


 すると、歩いていくボクたちの眼の前に茶店が現れたのです。まさに、地獄に仏とはこのことです。そして、この茶店が実に良かったのです。


 近況ノートの写真をご覧ください。URLはこちらです。

 https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16817330661508661047


 一番上に地図を載せています。国立現代美術館(徳寿宮館)から徳寿宮トクスグンをぐるり回るように歩いていくと、⑫番の茶店があります。


 左1段目が茶店の全体風景です。茶店の横に木々に囲まれた、気持ちのいいオープンテラス席があります。左2段目以降はオープンテラス席の風景で・・・左2段目が若いお姉さまのグループ、左3段目がおじさんの二人連れ、左4段目がおじさん一人客です。てか、こんなのボクがいちいち説明しなくても、写真をご覧になったら分かりますよね(笑)。


 そして、右1段目がオープンテラス側から見た茶店。右2段目が、ボクたちが飲んだ生姜茶です。生姜がさわやかで、とてもおいしかったです。


 右3段目がお店のメニューの一部です。上から緑茶、紅茶、生姜茶で、価格は標準サイズが3,000ウォン(300円)、ラージサイズが3,500ウォン(350円)です。右2段目の写真のように紙コップに入っているのですが、そんなに高い価格ではないと思います。


 右4段目はオープンテラス席から見た、徳寿宮トクスグンの周りにある高層ビル群です。


 しかし、皆様、左1段目の茶店全体の写真をご覧になられて如何ですか? 雰囲気があると思われませんか? 広々していて、緑に囲まれていて・・・ボクは本当に素敵な茶店だと思いました。ちなみに、一番上の地図に、茶店の横にトイレが載っていますが、この写真はトイレの方向から茶店を撮ったものです。


 あっ、ここで、また女性陣から声が聞こえます。


 「トイレって言えばね・・・アホバカ最底辺作家(ボクのことです)って、どこに行っても女子トイレに入ってるのよ。アイツはね、独身のときに独身女子寮にいたのよ。それで、その独身女子寮で、ずっと寮の女子トイレを使っていたの。それにね、旅行で行った金沢でも、アイツは女子トイレに入ったのよ。きっと、アイツは、ソウルでも女子トイレに入ったのに違いないわ」


 「えっ、ウッソォ~。あいつ、♂でしょ。どうして、♂が女子トイレなの? てか、♂なのに、どうして独身女子寮にいたの?」


 「それはねえ、アイツってねえ、女子トイレフェチでね、女子寮も・・・」


 はい、はい。全部その通りです。ボクは独身のときに独身女子寮にいましたぁ。女子寮では、ずっと寮の女子トイレを使わせてもらっていましたぁ。旅行で行った金沢では、急にお腹が痛くなって、やむなく女子トイレに駆け込みましたぁ。でも、ソウルでは女子トイレには入ってまっしぇ~ん(笑)。女子トイレフェチでもありまっしぇ~ん(笑)。


 あれっ、まだ「でも、♂がどうして独身女子寮にいたのよ?」と言う声が聞こえます。そ、それは、ボクの駄作を読まれた皆さんは、もう既にいきさつをご存じだと思いますが・・・ご存じでない方もいらっしゃるかもわかりませんね。これは、ご説明するのが大変なので、いきさつをご存じでない方は、ボクの超駄作『白血病になっちゃいました』の『第43-45話 僕は女子寮の寮生だった』を読んでくださ~い。3話だけですから、短いのですぐに読めま~すぅ。URLは以下ですぅ・・・

 https://kakuyomu.jp/works/16816700429102468154/episodes/16816927859252905295


 では、話を戻しますよぉ💦。


 こうして、(ソウルではめずらしく女子トイレに入らなかった)ボクが(笑)、トイレの方角から茶店を撮ったのが左1段目の写真だというわけです。こんな気持ちのいい茶店で一日中くつろいでいたいですねぇ・・・


 で、ここで、もう一度、左4段目の写真をご覧ください。そうです。おじさんが一人で写っている写真です。おじさんの向こうに、なんだか風情のある石垣が写っていますよね。実は、ボクたちアホバカ夫婦はこのとき全く知らなかったのですが・・・この石垣が有名だったのです。


 次の近況ノートを見てください。URLはこちらです。

 https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16817330661508737003


 一番上に地図があります。で、地図の中に『⑬石垣道』って書いてありますね。この石垣が、さっきの近況ノートの左4段目の写真にあった『石垣』なんです。


 実は、ボクは日本に帰ってから、インターネットで、この石垣道トルダムキルという表記を見つけたのです。で、調べてみると・・・以下、また、インターネットの引用です。


 『ソウル市内中心部、市庁(シチョン)エリアにある古宮「徳寿宮(トクスグン)」。その正門である「大漢門(テハンムン)」の左側から、約800mに渡って伸びている道が「徳寿宮トルダムキル(石垣道)」です。


 正式名称は「貞洞キル(チョンドン通り)」ですが、徳寿宮の石垣(トルダム)に沿って続いている道(キル)ということで、韓国では「トルダムキル」という名前でおなじみの散策路です。


 長い歴史が刻まれた石垣と、四季折々の姿を見せる街路樹が織り成す風景は、とても静かで美しく、雰囲気は満点。


 トルダムキルの周辺には劇場や美術館などの文化スポットもあり、カップルのデートコースとしてはもちろん、家族連れや昼食後の会社員たちのお散歩コースとしても人気です。


 さて、このトルダムキルは、

・日韓合作の恋愛映画「初雪の恋 ヴァージン・スノー」

・ドラマ「トッケビ」

・ドラマ「輝く星のターミナル」

・ドラマ「財閥家の末息子」

など人気ドラマをはじめ、映画のロケ地としても有名です。観光ついでに、名シーンの思い出に浸ってはいかがでしょうか。』


 ボクは徳寿宮トクスグンに入ったときに、この石垣トルダムを見て、風情があるなって思ったので、何枚か写真を撮ったのです。でも、でも、そんな有名な石垣トルダムだったとは全く知りませんでしたぁ。。。


 では、近況ノートの写真を見てみましょう。


 近況ノートには、3枚の石垣トルダムの写真を載せています。いずれも、黄色の矢印が石垣トルダムです。一番下の写真には、アホバカ妻が石垣トルダムの前のベンチで休んでいますので、ボカシを入れておきました(笑)。


 で、『石垣道トルダムキル』というのは、徳寿宮トクスグンの南側の道のことです。近況ノートの写真は、徳寿宮トクスグン側から撮った石垣トルダムの写真なのですが、この向こう側(徳寿宮トクスグンの外側)の道が、『石垣道トルダムキル』と呼ばれる有名なデートコースになっているのだそうです。


 そんなことは全く知らないアホバカ夫婦は、せっかく徳寿宮トクスグンまで行ったのに、『石垣道トルダムキル』を全く見ずに日本に帰ってきてしまったのです。


 残念・・・うなだれるボク・・・


 でも、でも・・・ボクは、日本で次のインターネットの記事を見つけたのです。


 『カップル必読!? トルダムキルにまつわるウワサ


 そんな素敵な散歩道であるトルダムキルには、ちょっぴり怖い噂があります。それは、「恋人同士がトルダムキルを歩くと、2人は必ず別れてしまう」というもの。


 その由来は様々ですが、トルダムキルの中ほど、現在ソウル市立美術館がある場所に、以前、離婚調停などを行う家庭裁判所があったことから生まれた噂のようです。


 あくまで噂に過ぎませんが、カップルやご夫婦は、ご注意を?!』


 う、うわ~、怖い~。やっぱ、行かなくてよかったぁ・・・

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