概要
殺せば殺すほど財を得る――悪魔の仕掛けた欲望のゲーム
バリアに閉鎖された校舎で起きた殺人――それは殺した者の財産をすべて得られるという悪魔のゲームの始まりだった。殺しまくるもよし、ある程度稼いだら逃げるもよし、校舎に残ったものが一名となった時点でゲームは終わる。殺すほどに利を得る――万人の万人による戦いが始まる。人間に絶望していた高校生・御堂開は、思い人・江崎美礼を殺人に誘うが拒否される。果たして御堂は江崎を危険から救い出し、ゲームを生き残ることができるのか？
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!人の欲望は、どこまでも大きく深いものです。
突如、学校に閉じ込められた生徒達。
戸惑う中で判明したのは、他人を殺せば外に出られるということ。
そして、殺された人の財産は、全てが殺した人――即ち、自分――のものになるということ。
その人が歩んだ人生も、大切な人も、自分のものになるのです。
希望をちらつかされれば、人間は突き動かされてしまう。
そんな誘惑に、あなたは耐えられますか？
学校内でのデスゲームという過酷な状況に晒されているのは、若き学生達です。形成途中であろう彼らの価値観が、心が揺さぶられる様は、読者の心をえぐってきます。しかし、それがとてもいい。
楽しく読ませていただきました！