最上級の格好良さ!

一癖も二癖もありそうな男たちを相手に、黒衣の令嬢ヴィクトリアが、その賢さと勇気で目的を遂げようとするお話です。

冒頭からの緊迫したシーンで、すぐに物語の世界に入り込ませてくれます。
転がっている死体を挟み、相対する王太子と令嬢。
「自殺」なのか「他殺」なのか?
そしてそれを主張する各々の思惑とは?

令嬢ヴィクトリアの、気高く強くあろうとする姿に魅了されます。
彼女の周囲の人物たちも、それぞれに個性的かつ魅力的。それらの表現力も高く、思考を巡らせる交渉シーンも才女らしさがあって、読み応えがありました。

逆ハー(風味)ということで、今後の展開をつい予想する楽しみも!

この事件の行きつく先は、どうか皆さま、ご自身の目で確かめてみてください。
特にラストシーンは、最上級の格好良さを保証します。

お勧めします!

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