波音に溶けていく気持ち

赤嶺紗良（あかみね・さら）は高校1年生。
小学生の時に、あることがきっかけで、自分は実の兄貴が好きなのではないかと自己暗示をかけてしまう。
しかし、ネットで知り合って契約を結んだ「架空の兄貴」、青井伊澄（あおい・いずみ）に徐々に惹かれていく。
伊澄が江ノ島近辺に住んでいるため、江ノ島や七里ヶ浜でデートしているうちに、クラスメイトからは「彼氏と海辺でエンジョイライフを過ごしている」と誤解されて、休日の化粧の仕方などを教えてもらったり。
保土ヶ谷から江ノ島に行く交通費を稼ぐため、スーパーのアルバイトの面接に行くのだが、そこで嫌な思いをしてしまう。
夏休み、伊澄との別れの予感を漠然と覚えながらも、紗良はリアルな兄貴、葉月とようやく和解する。翌日、伊澄とのディズニーデートがあったのだが……。