第21話 知識を人に教えることでこんなメリットが? ワタシがノウハウを公開した理由とは……

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・相互作用とリアルタイム更新で、読者の興味を引こう

・先人の知恵を借りれば、技術の上達も早い

・人に教えると情報を整理しやすくなり、自分の力になる

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 今回はノベルゲーム制作講座をはじめたきっかけをつらつらと述べたいと思います。なぜ今なのか。何がしたかったのかなど空下の想いを伝えられたらなと。



 ■インタラクティブ性とリアルタイム性

 

 今の時代は、インタラクティブ(相互作用)性&リアルタイム性が大事で、クリエイター側とユーザー側の垣根の低くなり、気軽なコミュニケーションが求められます。

 なろう小説、ユーチューブなどが良い例でしょう。意見をすぐに反映させ、毎秒、毎日、毎週のようにエンタメが更新されていきます。

 ライターや小説家、ゲームクリエイターは、作品を出すまでに数ヶ月から半年のスパンが必要となります。

 今の時代、沈黙しつづけることは作者としての「死」を意味します。簡単に忘れ去れてしまうのです。


 ですが、SNSやnote(ブログ)などを使えばこまめに情報を発信できます。

 インタラクティブ性は確保されており、リアルタイム性も(文字だとタイムラグはあるもの)あります。活かさない理由はありません。


 とはいえ、ライター&企画なワタシ(空下)が気軽に手軽に毎週コンスタントに情報を発信できるものは限られています。開発途中のゲームのスクショをあげたら、情報漏洩になりますからね(笑)(スクショ系は公式のSNSがある)


 そこで考えたのが、ノベルゲーム制作講座でした。



 ■鉄は熱いうちに打て


 まとめる記事として、ノベルゲーム制作講座を選んだのは、現役時代で培ったノウハウを、一度言語化しようと思ったからです。

 人の脳は基本的に忘れっぽいので、頭の中にだけメモを残していたら、いつか消えてなくなります。ですが、こうして記事を残しておけば、数年経っても読み返せます。


 2020年現在のワタシの考えやスキルが反映されているので数年後に読み返したら青臭い、未熟だと感じる部分は多いはず。ですが、それでいいのです。

 老後に旅行へ行きたかったが体力がなくて夢を叶えられないと、親はよく愚痴っています。時間とお金があるのに、身体が追いつかないんですね。

 それと同じで、技術論や創作論を語れる立場や年齢になった時にはワタシのやり方は時代遅れになってる可能性があります。ですので、現役の内にあれやこれやと綴っておきました。




 ■時代は変わり、ノベルゲームの形式も変わる


 つい10年ほど前までは、スマホゲーやソシャゲ-と呼ばれるジャンルは存在しておらず、ノベルゲームといえば、PC,もしくはコンシューマーでした。

 それが今では、スマホでノベルゲームを気軽にプレイできます。Steamで販売している翻訳版なら、海外のユーザーでも遊べるのです。


 これから先、3D、AR、VRの技術が本格参入してノベルゲーム体験そのものが変わるでしょう。テキストを読ませず、ボイスのみで話が進んだり(そうなると、もはや映画やアニメですが)もしかしたら、電気信号で脳へ直接物語を届ける時代がくるかも。


 2020年の現在、令和以前のノベルゲームの作り方はすぐに古くさい知識へと変わるでしょう。激流のような時代にこそ、レガシーとして情報を残す必要もあるかと思い、こうしてまとめた次第です。




 ■先人の知恵を借りて、技術のショートカットしよう



 ノベルゲーム制作講座を始めたもうひとつの理由は、私自身が先人の知恵に助けられたからです。

 職人気質の現場ではよく「背中を見て勉強しろ」と言いますがその考えは古いと私も思います。

 10年かけて修行して、ようやく寿司を握らせてもらった職人とマニュアルを参考にして、実戦で2年間腕を磨いた職人が大会に出たら、マニュアルの職人の方が優勝した、なんて話も聞いたことがあります。


 参考すべき資料、師匠、先輩が存在しないと、新人は何も参考にできません。参考資料があれば基礎を学ぶ機会が増え、修行時間も短縮できます。参考仕様を読みながら実戦で試行錯誤して、情報を取捨選択、スキルを増やしていくのが、上達の近道だと思います。



 ■人に教えることは自分の勉強にもなる


 知識を人に教えることで、自分の理解を深める勉強法を「ティーチング」と言います。

 人に知識を教えるには、まず情報を整理しなくてはなりません。曖昧だった知識を言語化する必要に迫られ、自らも復習することになり、知識を定着できます。

(具体的には、単語の意味や、情報の内容を精査することになります)


 情報を整理する過程で、新しい気づき、思いも寄らぬ発想が浮かぶこともあるでしょう。同時に、自分の至らなさ、知識不足、曖昧にしていた技術などが浮き彫りにもなります。

 言語化、復習、気づき、不足分の勉強……そうして得た知識をまた整理していく。その繰り返しを行うことで、知識はより深まっていくでしょう。




 ■まとめ


 相互作用とリアルタイム更新で、読者の興味を引こう

 先人の知恵を借りれば、技術の上達も早い

 人に教えると情報を整理しやすくなり、自分の力になる


 ノベルゲーム制作講座も次回で最終回となります。ぜひ最後までお付き合いください!





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