概要
人生は挫折が続く果てしのない道なき荒野だ
鹿能は急に冷え込んだ朝の寒さと気怠さに店をずる休みしてしまった。しかしのんびり屋の彼でも、陽が上ればじっとできずに、その日は何となく行った曼殊院で一人の女性と出会う。立花園芸店に勤める鹿能はブーケや花飾りを製作していた。そこで鹿能はある商事会社の会長の葬儀で作製した花が気に入られた。そこの会社の孫娘が前日に曼殊院で知り合った女性と判り、その亡くなった会長の孫娘の希末子に思いを寄せ始める。希末子は亡くなった祖父が気に入った男と付き合ったがどうも気に入らない。そんな時に祖父の死の前日に、曼殊院で出会った鹿能は、何かの縁だと気になり始めた。そのように鹿能と付き合いだした希未子は、親の決めた縁談に反対するために、鹿能を親の決めた縁談の対抗馬にした。しかし熱心に取り組むうちに希未子は、次第に破談にする