概要
毒親の思考回路は理解できない
女子中学生「私」がしたためていた日記に、ある日「ママ」が勝手に書き込みを。
それが原因で、行方不明となった「私」。
「私」がいなくなっても、日記に思いを書き続ける「ママ」。
毒親の思考に戦慄してくれたら嬉しいです。
それが原因で、行方不明となった「私」。
「私」がいなくなっても、日記に思いを書き続ける「ママ」。
毒親の思考に戦慄してくれたら嬉しいです。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!1+1=1
毒親が毒親たる所以は、思考過程が常人のそれに対しねじれの位置にあるからではないか? 1+1=1が常識だとでも思っているような、根本的な部分から会話が噛み合わず、あらゆる対話を投げ出したくなる絶望感。それでも、子どもは親の所有物であらざるを得ないのが現実であり、絶望を抱えながら生きることを余儀なくされる。どうにか解放されたとて、親という呪いは、子ども自身が死ぬまで消えることはない。何らかの形で、子どもの人生に影を落とし続けるのだ。
この作品は三千字余りと短いながらも、これらの要素が書き漏らすことなく凝縮されていた。著者の他の作品ではどうだろう、ぜひ読んでみたいなとの思いを抱きつつ、拙いな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!善意という「悪意」こそが、毒なのです。
善意とは、悪意なのではないか。
私はふと、そんなことを思ってしまった。人が人を想うとき、その感情や思いが双方に共有されているかいないかということは、大きな違いを生じさせる。キャッチボールになってしまうかドッジボールになってしまうか、それくらい変わってしまうのだ。つまり、善意が共有されず一方通行になってしまう状態というのが、善意が悪意へと変わるときなのだろう。
だからこそ、求めてられてもいない思いを、考えを、相手の気持を確かめずに行ってしまってはいけない。だが、悲しいかな、そうした人間ほど自身の善意が悪意に変わってしまっていることに気づかない。
本作は、そんな善意という名の悪意にさらされ…続きを読む