ヴァルハラ・ガーデン・ブレイブス　～高座の少女と神々の将棋盤～

　かつての剣と魔法の世界。やがてそこでは剣が廃され、魔法は消え、魔導技術《マギオロジー》と呼ばれる文明が栄えるようになった。
　その魔導技術をもってして世界を手中に収めんとする、ギムリア魔導帝国。それに対抗すべく組織された、東方世界連合。そんな両者の戦いが始まって百年がたとうとする中、魔杖機兵《ロッドギア》と呼ばれる兵器のパイロットを目指すひとりの青年の姿が帝国軍にあった。
　彼の名は、スヴェン・リー。パイロットになるための最終試験へ友人のジンやフィーと臨み、ライバルであるアルフレッドと決闘することになったスヴェンは、Ｆ型と称される青い魔杖機兵の足元で、翡翠の瞳をもった不思議な少女に出会う。
　それが彼の、悲劇と苦悩に満ちた、長い旅路の始まりだった。


※一部完結。各話10パート、それぞれ…続きを読む