羊飼いのりんご

「極悪非道な囚人たちに精神治療を施して更生し、社会復帰させて労働力にする」
Ｘ国の新プロジェクトである。囚人と治療に携わる人間が、国の本土から離れた島に集められた。
その治療用に開発された男性型アンドロイド・メリー。
世間からの非難はありつつも、彼にとっては完璧な生活だった。だが、メリーを作った科学者・マムはメリーを溺愛し、彼の状況を気の毒に思う。
そこで感情を持たないロボット・Ｐをメリーのかわりに働かせる。
メリーはＰを疎ましく思い反抗するが、結局Ｐと働くことになる。Ｐは原始的なロボットだが、共に過ごすうちに感情が芽生える。
それに伴いメリーの言動が変化していく。
メリーがＰのブリキの手が冷たいとからかうと、Ｐは人肌を持った人間になりたいと言う。メリーはＰに強い願いが芽生えたことに驚く。
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