呪物が浮き彫りにする、人間の本質

この物語には、呪物と呼ばれる不思議なアイテムが幾つも登場します。
しかしリアリティを失っていないのは、この作品が人間の本質や欲望、執着について描かれているからではないでしょうか。
望む望まないに関わらず、呪物を手に入れ、次第に抜け出せなくなっていく人達。
それぞれが1つの物語として質が高く、どの主人公にもどこか共感できる部分があります。
そんな登場人物同士が後半で入り混じっていく展開は面白かったです。
ドキドキしながら読ませていただきました。
続編はあるのでしょうか。

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