ピアノにとりついた幽霊とそれが視える少年の物語

物語の舞台となるのは片田舎の小さな学校。
主人公の少年ジュンはその学校に運び込まれてきたピアノに取り付いている幽霊、頼子さんを目撃することから物語が始まります。

人間の少年と幽霊となった美女。
ちょっとミステリアスな関係に絡むのは現実という頼子さんにとっての壁。
そして、なぜ頼子さんがピアノに取り付くことになったのか、物語が進むに連れて解き明かされていく謎。
15,000文字足らずの物語にぎゅっと凝縮された展開は良い意味で王道で、ワクワクしながらもすらりと読み進められ、結末を迎えたときにはホロリと胸に染みる爽やかな読後感。

短編としてとても完成された良い作品です。

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