連作短篇集「キミの短い命のことなど」

第一章を読ませて頂きました。

導入部分が現代ドラマ風で、きちんと明確に書かれているのがポイントです。

保険のセールスの仕組みをきちんと書いてあるのも好ポイント。

挫折を味わい、それでも懸命に生きようとする所にリアリティを感じ、事故の悲惨さが浮き彫りになります。

亡くなったのは一人だけではなく、四名の方。

きっとそれぞれのドラマが向き合い、追悼の場で思いを噛み締めあうのでしょう。

次話に期待して星２つ送らせて頂きます。

全6話(STORY１～６)構成の連作短編なようで、STORY1とSTORY2は静謐で深みのあるストーリーだった。登場人物もマジメな人々だったが、STORY3（通算17話）の「オラクル」という短編は一転して、スピリチュアル系な女性が登場。語り口も「オレ」なので、展開がまったく読めない。この「ヤマガタ鼎」なる人物が「事件（交通事故）」に絡んでいるのか…STORY1とSTORY2では人物の繋がりがあったので、このSTORY3も誰かが何らかの繋がりがあるのだろう。STORY１から順番に読むことをオススメしたい。久しぶりに骨太な小説ドラマを読んでいる気がする。続きはいつ更新されるのか分からないが、事件…続きを読む

おそらく被害者たちはそれぞれが再生していくのだろうが、登場人物たちがどう絡み合っていくのかに期待したい。描写がしっかりしているので物語に引き込まれる。

通学中の小学生が巻き込まれて死亡する交通事故が続発しているなか、これからこの連作短編がどういう展開になるのか…楽しみたい。社会的なテーマを扱った正統派文学。