僕の願いをかなえて

適切なレビュータイトルを書けなくて御免なさい。本当は心の温まる話です。
童話みたく、小難しい漢字は使われていない。でも、テーマが少々重いので、小児用童話ではないんだろう。
大人向け童話。大人が純真な子供に戻るための童話なんだと思う。
グツグツ考えていたら、「マッチ売りの少女も童話だな」とも思い始めた。なんだかレビューがグダグダになってきそうで筆記を止めるが、兎に角、良い話です。
短編にはＭＡＸ２つが信条なんですが、星３つ付けました。

絵本を読んでいるような感覚といいましょうか、幻想的に見せる工夫がされていました。イラストがあったらいいのにな、と思うくらいです。
結末には、そうきたか。と驚かされる思いです。
彼の気持ちは、きっと届いたことでしょう。




企画ものとは知らずにお邪魔しました。何かを言えるような者ではないのですが「・・・」→「……」三点リーダが気になりました。あと、女の子に話しかけながら邸を歩く際に、その子の表情なり様子がわかる描写があると、邸の中での雰囲気がもう少し盛り上がるように思います。

※）読者企画〈誰かに校閲・しっかりとした感想をもらいたい人向けコンテスト〉参加作品としてレビューします。

〈まず通常レビューとして〉
　柔らかく、読みやすさも感じる文体で、少年の切なる願いの行く末を描いた、ファンタジックな掌編小説。所定のプロットを元に、多数の作者が競作する企画の参加作品として作られたようだが、読む分には、特にそれを意識しなくても読み通すことが出来る。

　非常に当たりが柔らかい物語で、童話に近い仕上がりと言えるだろう。そちらのジャンルが好きな人なら特に向いた話だと思う。
　しかも、結末にはある種の驚きの刃が待っている。その点には素直に驚かされた。

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　ただのホラーだと思っていたら、ヤバイ！　泣きそう！　そんなに長いわけでもなく、内容は童話的でもあるのに、作者の手腕によって感動作に仕上がっている。作者のプロフィールで公言している作品作りが、ちゃんと反映されていて、すごいなぁ、と思いました。

一度読んだ時に何か引っかかるものがあり、もう一度読み直して本作の真の姿を知りました！
引っかかりをそのままにしなくて本当に良かったです！

「お眼鏡にかなう」という言葉が、とても印象的かつ効果的だったと思います！

ショートストーリーにギュっと詰め込まれた切なすぎる物語。

月の蒼さも洋館も案内してくれた少女もすべてが少年の切ない旋律の伴奏となる。あのピアノの調べとともに。

こんなに短編なのにここまで心を鷲掴みにされるとは。読後のこの切なさを表現する言葉を誰か教えてください。

少年は願いを叶えてもらうためひた向きに歩き続ける。そして、その先に辿り着いた結末とは？

作者の他作、詩集のように心に響く作品でした。シンプルでいて、尚且つじんわりと染み込んでくる文体に読了後思わずホッと吐息を漏らしてしまいました。

筋道たったストーリーには、するすると入り込めました。

何故。

ということが丁寧に解き明かされて、落ちるべきところに落ちる心地好さ。

切ない願いに突き動かされ、少年は闇夜を歩く。

その願いが、大切なものの救いとなりますことを……。