約2週間、語順を入れ替え、助詞に悩み、積んでは崩してきた二十句が完成しました。
残りは、一句部門と短歌。二十首連作は難しいかな?
【二十句部門】
代表句:ポケットの父の手袋柄違い
歳時記と指折り詠むはリハビリよ
受験日の平温願うおりんの音
春寒し一次通過も妻は散り
春眠し父のスマホも目覚ましに
手酌酒一切れ多き初鰹
孫仕様重箱埋めし若牛蒡
六人に子供神輿に捲る袖
孫とまた褪せし漫画にソーダ水
夏帽子騒ぐ釣り餌にソーセージ
炎天下飛び石濡れしけんけんぱ
雨に消ゆクレヨン書きの短冊や
うたた寝のライブカメラの月今宵
通勤路と逆の指示器葡萄狩り
弁当も庭から眺む運動会
敬老の日祝う餅をどら焼きに
カップ手に釣り銭五枚息白し
二十年鍋の香にさえ知る機嫌
珈琲と霜取り暖気待つ車中
保護具手に天井見上ぐ事務始
ポケットの父の手袋柄違い
【一句部門】
星合も「リア充爆ぜろ」 太書きに
蛍かなNR(直帰)表示に足されしT
晶子忌に上司惑うや女子の助詞
【短歌一首部門】
銀漢の一つに立つを知りて尚笹に飾りし青の短冊
銀漢の一つに立つを知りて尚「リア充爆ぜろ」太書きにせん