今月読ませてもらった作品のことをまとめておく(2022年5月★投げ付けた作品①)

 前回のつづき。自分のための覚書。人に読まれることを想定していないが、誰の目にも触れるところでこれをやっているので、「公共の福祉に反しない」「他者の尊厳を冒さない」の最低限の配慮だけはしている。ただ、感情への配慮は足りていない可能性がある。

 感情を傷つけたり、心証を悪くする意図はないけれど、受け取り方は自由だから意図せず不快な思いにさせてしまうことはあるかもしれない。その場合はごめんなさい(震え声)悪意はないんだ。悪意がないなら何をしてもいいってことでもないけれどね。

 何にせよ、ただのチラシの裏の殴り書きなので、誰の何の役にも立たない。不幸にも目に入ってしまった方は気を付けてください。

 はい、本題。


■勝手に★を押し付けた作品

鈴木彼方さん作
麗しの巫女姫 : Transcription Victims ; Season Ⅰ "Songs of Innocence"
https://kakuyomu.jp/works/16816927860309626948

 先月、大失態レビュー投げ付けた作品。第一部が完結されたので、星追加投げ。
 本編だけだとおよそ28万字。こちらを、小説書くのが初めて(たぶん)で書きあげられたとのことなので、それだけでもすごいことだなぁと。単純換算で原稿用紙700枚、文庫本2,3冊分なんだもん。

 第二部とその先の完結、どうされるのかな。
 周囲や環境に惑わされず、ご自身の目的に合った選択をされるといいなぁと思う。何のために書くか、書いているのかは人それぞれなのだから。

 彼方さん(勝手にファーストネーム呼び)の文章ってコストが高そうな文なんだけど、お見受けするに、けっこう速筆なのよね。後半の文章は序盤とはまた少し違う印象を受けたけれど。いずれにせよ、ストーリー構想と展開を緻密に詰めて、大長編で、あの高コスト系文章だとかなり疲弊しそうな感じがして勝手に心配になってしまう。エッセイもちらちら読ませていただいているけれど、真面目で勉強家なんだよなぁ……。あ、だからあのアキラさん(主人公)のパーソナリティにつながるのか。アキラさんはいいぞ。



御剣ひかるさん作
暁の剣士――熱き氷の刃
https://kakuyomu.jp/works/16816700428493410143

 ひかるさんは、カクヨムが出来る前から存じ上げている。なので古い作品で読んでいないものはないけれど、こちらは未読だった。しかもコンテストに応募されていたので、ファンとして★を投げ入れなければと、この期に読ませていただいた。

 ひかるさんの作品のなかでは、律さんがちょっと毛色が違うキャラで印象深かった。なんていうか……そう、「今風」なんだ。文章も本来のものよりもライト寄りに少し調整されているように感じた。

『クレイジー・キャンディ』(https://kakuyomu.jp/works/16816410413983497191)もそうだと思ったけれど、ひかるさんのように活動歴が長くて、文体とか作風とかいろいろと確立されている方でも、ニーズや時代に合わせて変化して適応されていこうとされる姿勢にはさらに敬意を覚える。もともと、めちゃくちゃ上手くて完成された方なのにさ。

 自分はひかるさんの代表作、『摩天楼の翳』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054882174206)信者だけれど、初めて読ませていただいたときは、衝撃のあまり打ちのめされて何も書けなくなった。文体とか構成の観点で大きなカテゴリー分けをすると、自分はひかるさんと同じグループに属すると思う。だからこそ、その凄さが身をもって分かってしまって、呆然としたんだ……。

 ひかるさんの群を抜いてすごいところは、ひとつの文節に過不足がないこと。(これ言ってんの、何回目?笑)しかもそれが、整然と最初から最後までずっと続く。乱れない。

 文章ってコテコテに盛ると簡単にそれらしく見えるし、個性のようなものも出しやすい。だけど、読み手を選んでしまうし、単純に読みにくい。逆に削ぎすぎてしまうと、単調で無味乾燥になる。ひかるさんはその塩梅が絶妙。特に代表作の『摩天楼の翳』がすごいと思う。

 最近のひかるさん作品は、若年読者への配慮や時代背景(読書をしない人、苦手な人が多い)を考慮してか、単語の選択がやさしくなっているし、言い回しもさらにシンプルめになっているように感じる。自分が深読みしすぎなだけかもしれないけれど。

 あれ、何の話してんだ。そう、摩天楼が最高だっていう話だ。

 しかも、今書いていて気づいた。

 今月、他にひかるさんの作品読ませてもらったのがあるのに、★投げてない。★投げるの忘れたんだなぁ……。余韻にかっさわれて忘れたんだろうな。今から投げるとシステムにスパム認定されそうだから、来月もう一回読もう(という言い訳で二度おいしい思いをしようとしている)

 ところで、同じ作者さんの2作目、3作目に文字レビュー投げるってけっこう勇気がいるんだけどどうなんだろう。めっちゃ読んでるって感じで、気持ち悪くないかな。事実、ガッツリ読んでいるんだけど。だからつい2作目、3作目は★で終わらせてしまう……。


 他にも★投げだけした作品があるんだけれど、長くなっているのでここまで。
 続きはまた改めて。

2件のコメント

  • なんだか今回もめちゃくちゃ褒められているのですが。
    むず痒い通り越して身もだえしてしまいました。
    えぇと、多少の配慮というか、読みやすいようにとは意識してますが、多分飾った文章を書かないんじゃなくて、「書けない」んだと……。

    なんにしろ、おほめいただけて光栄です。
    これからも頑張って書きますね。

    レビュー、もらってうれしくない人はいないと思います。
    わたしももっとレビューかかないとなー。
  • ひかるさん

    まだまだ賞賛し足りないくらいですよー。
    こんなネットの大海で、60万字を夢中で読ませてくださるような方に出会えて幸せだなぁって思います。商業作品でも途中で読むの止めてしまうこともありますから……

    これからもご活躍、楽しみにしています。

    お、レビューは書いてもいいんですね!
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