「睦言」を含む小説

秋風吹く駅のホーム。 隣には喫茶店を出るまでは恋人だった彼女。 帰りの電車に乗るのを見送るためにホームに立ちながら、女は親指のささくれを歯で噛んだ。

情欲の妖精のとくべつには、どうしても揺るがすことのできないとくべつがあった。 ◇ 沫たつ時波の物語シリーズ https://kakuyomu.jp/users/nanashi…

眠りの国のクロキと桃の国のトキ（刻）。 ふたりは水の国の使者の占術で夫婦となることになったが、婚儀の前の気持ちはそれぞれ。 しかし不思議なことに一目会った時からふたりは気持ちが通…

付き合って一ヶ月の私と先輩。お互いの部屋を行き来して、二人で夜を過ごすけど、いつも添い寝ばかり。むぅ……。ここは私の知識を駆使して、先輩をその気にさせます！ ※虫描写あり。苦手…

間接キスって日本人的感性なのかな

　『七』とは、昔から悪縁がある。 　羽燕は、隣で眠る恋人を前に頬杖つきながら思い耽る。 　夏が始まろうとするこの頃、宵の口に突如現れた月の女神と称される女人、香月と七度目の逢瀬に…

昔出逢った少女と2人、花火を眺める夏祭り。 2人は淡い香りに総てを委ね。

思いつき『恋慕～』関連作品。 そういえば七夕じゃんと思ったことからの小話です。 残念ながらカルミレッリの出番なし（笑）。

聖神日――人々がそう呼ぶ、神が生まれたとされる冬の祭日。 誰もが神と世界が生まれたことを喜び、恋人は睦言を交わし合い、家族は温かい団欒を過ごす。 恐らく、世界でもっとも平和で幸せ…

「これはね、友達に聞いた話なんだけれど」――怪談をこよなく愛する女の子と、怖がりだけれど絶倫な男の子。夜毎繰り広げられる、二人の秘事睦言ささめきこと。

白い花が咲き乱れる、月明かりに照らされた庭園。その中心のベンチで、二人の少女が寄り添い合っていた。彼女らの睦言は花の香りのように甘く、その瞳にはドリームキャッチャーの文様が。毎夜…

人気アイドルデュオ『フォレスト』のリン。クォーターで整った顔立ちの彼の本名は「山田林太郎」 それは、誰にも知られるわけにはいかない、最大級の秘密である。 ところが、アパートの隣に…

帝国がどうとか元帥閣下がどうとか設定がありますが、設定はスパイス程度なので、二人のイチャラブだけ見てもらえればと思います。 四年ぐらい前にプライベッターに会話パートだけ書いたや…

「へぇ、便利じゃない」 かかってきた電話の相手がわかるんです。そう話した僕に三浦さんは返事をした。 ざらざら1号に掲載、好評を得ましたので、 この度カクヨムにＵＰすることにい…

たった一度の恥で疎遠になってしまった、「俺」と銀次郎。 銀次郎が祝言を上げたと聞いた俺は、夫婦になったばかりの銀次郎の家に忍び込み、その睦言を盗み聞く。

稲荷原流香は、たまに私に逢いにきてくれるの。 私がいる小さな部屋のような匣の中まで来てくれて。 これは私と流香との逢瀬の一コマなの。 『怪異譚は眼帯の巫女とたゆたう』シリー…