「小野小町」を含む小説

　平安時代、絶世の美女といわれた小野小町。 　庭で散る桜の花びらを眺めていた彼女は、これまでの恋を振り返る。 　そんな小町の元に、冥府から祖父・小野篁が舞い降りる。 　その祖父か…

しのつく雨で春の隅田川が遠くかすんでいる。 箱の色は移りにけりないたづらに―― うす紅の唇がかすかに動いて、気づかない間に口ずさんでいた。 むろんアキコ隊員は容色のおとろえを気に…

わたしの美しさが好きだと言ってくれたあの人 だけど、年月を経て、わたしの容貌も衰えて―― ５分で読めるショートショート 隙間時間にどうぞ KACお題「色」参加作品です

　ときは平安時代。 　古今和歌集にて『六歌仙』と称された短歌の名人がいる。僧正遍照、在原業平、文屋康秀、喜撰、大友黒主、小野小町の六人。彼らは和歌集を作った男、紀貫之に呼ばれて…

古今和歌集（１）で取り上げなかった和歌を取り上げます。

短歌・俳句コンテスト用です。 かの百人一首は、たった三十一文字で想いを綴った至高の創作。 多くは恋愛を歌った百人一首と意味は違いますが、言葉の繋がりは歌人らの作品に対する尊敬と…

――我ら、女君の手足なり。 ＊monogatary.comのお題「三人官女の逆襲」からの創作です。 ＊他サイトとの重複投稿です。

彼女こそが「沼らせ」の女帝。 大妖怪 玉藻の前 が令和の日本に蘇った！ あなや、全ての日本人は彼女に貢ぎ尽くして干乾しとなってしまうのか！？　立ち向かえるのは、陰陽師か、法力僧か…

　クロノヒョウさんの自主企画 『第34回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画』に書き下ろしました。 　テーマは【美しい沈黙】 　企画ページはこちら。 　https://ka…

六歌仙の一人である文屋康秀は、同じ六歌仙の一人で絶世の美女・小野小町へ懸想していたが、振られてしまう。そんな彼の元へ、小町の遠縁にあたる娘との縁談が舞い込んだ。御簾越しに聞こえる…

文学好きな男子高校生、直江俊平はある日突然平安時代にタイムスリップしてしまう。 宛もなく1200年前の街を歩いていると一人の少女に出会い、一目惚れ。 なんと俊平が惚れた少女はかの…

寺崎唯は自宅の蔵を解体していた時、桐の箱に入れられた巻物を見つける。 唯はこの巻物が何なのか知りたくて地元で開かれた出張鑑定にそれを持参する。 するとそれが日記である事が判明して…

小野小町と深草少将の百夜通いの恋の話。

平安貴族といえば、この六人。僧正遍昭 ・在原業平 ・文屋康秀 ・喜撰法師 ・小野小町 ・大伴黒主 たちの物語。貴族のための政治から、庶民のための政治へと変えようと闘った六人の平安…

日本最初の勅撰和歌集「古今和歌集」は、成立以降、日本文学における基本をなすものとして、枕草子、源氏物語他、多大な影響を与え続けて来た。 その古今和歌集の中から、様々な歌を選び、味…

🐈🐈🐈🐾 魔法のiらんど 小説大賞の予備選考を通過しました♪ 🐾🐈🐈🐈 大正風の異世界に住む蘆屋小町と、現代の世界に生きる小野小町。 少女の魂は不定期にその二つの体を行き来する…

【追記】【朗読ラジオ】『胡蝶の夢に生け　序の抄』／語り：hanami https://youtu.be/eNW9-hJ91Yo 自作小説『胡蝶の夢に生け』を朗読しています。 お…

左近衛府中将、藤原在鷹。 帝付きの女房、三位中将。 三位中将の恋人、大夫の君。 この朝廷の中、そしてこの国の中で最も尊い人物、帝。 三位中将がしていた「賭け」とは……？

百人一首の第九首および第二十二首のもしもの話。 絶世の美女と評され多くの男性から求愛を受けていた小野小町。 しかし、彼女も時の流れには逆らえない。歳を重ねるごとに衰える顔貌に伴…

能、「卒塔婆小町」に着想を得て書き始めました。 原案となった能では、年老いて乞食となってしまった小野小町が、若いころの栄光を嘆くお話ですが、 このお話では、老いた母が、それまで娘…