胡蝶の夢に生け

のっけから定家、柳田国男と、私に突き刺さる冒頭でした。
でも決して堅苦しくもない雰囲気。
まだ序盤しか読めていませんが、期待です(*^-^*)

物語は、「和本」に封じられた百人一首の和歌たちがひょんなことからバラバラになってしまい、それを高校生の八郎、従姉妹の環奈たちが集めていくという内容。

それぞれの章で八郎たちやその友人の物語が展開され、その物語に絶妙に「合う」百人一首の歌が着々と集まっていきます。（これが無理・無駄がなくて本当にすごい！）
並行して、「和本」の成り立ちや謎が徐々に明かされていくので、張り巡らせた伏線を楽しみつつ、現代の高校生・大学生たちの青春物語に心動かされるという二重においしいストーリーです。

読み終わる頃には登場人物それぞれが愛おしくなり、まだまだ彼らの物語が見たい気持ちでいっぱいになります。（ちなみに…続きを読む

ねこのここねこ ししのここじし
この言葉にピンと来た方にお薦めです。でも、そうでない方にもお薦めです。
現代を舞台に、参議篁とともに百人一首探訪の旅に出掛けましょう。