「今昔物語」を含む小説

『今昔物語集』は、日本・中国・インドを舞台にした膨大な説話集です。全三十一巻から成り、成立は平安時代の末・院政期とされています。作者や編纂の目的は謎に包まれており、芥川龍之介らが…

桃太郎のIFストーリー『笹呉（ささくれ）今昔物語』

　シャカ一族を滅ぼした、古代インド・コーサラ国の王――流離王（るりおう）。宴の最中、火災に見舞われた彼は、第一の臣下・好苦（こうく）と共に自害する。波乱の人生を振り返り、来世があ…

今昔物語「水の精、人の形になりて…」のパロディ。改築中の無人の屋敷に、怪現象が起きる話を同僚たちから聞いた斉信と公任。噂では屋敷の池に夜な夜な女のあやかしが出現するそうな。真相を…

今昔物語や、その他の資料を読んで、点と点を結んでみた。 余り知られてないマイナーな世界だけれども、摂津源氏を通して逞しい平安の武人たちを感じてほしい！

久しぶりに行ったお台場フジテレビであれこれ感じたこと

『今昔物語』を典拠に、真実の不確かさを巧みな構成で鮮やかに提示した傑作。角川文庫『藪の中・将軍』所収。※角川ソフィア文庫『芥川龍之介の「羅生門」「河童」ほか6編』に則り、歴史的仮…

「テーマ：そうめん」で創作した超短編（500文字以内）小説を紹介します。 タイトル『そうめんと立ち位置』／カテゴリー：日常系（現代ドラマ）／テーマ：そうめん、立ち位置、家庭、キッ…

弟は左手で男を突き飛ばし殺したという。義兄は右手で突き飛ばし殺したという。検事はこの主張からどう推理し事実を積み重ね、犯人を特定したのか？そして最終的に裁判長はどう考えたのか？義…

【あらすじ】 平安時代、御堂関白こと藤原道長が生きていた時代、道長四天王の一人、平井保昌はある想いを抱き、悩んでいた。宮中で見かけた和泉式部のことが気になって仕方なかったのだ。保…

【木曜更新】平安時代。行商人の太郎は、京中でのインチキ商売を検非違使の持衡により暴かれて追われ続けた挙げ句、笠置山に逃げ込んだ。無罪放免を勝ち取るべく山中に住む娘と老婆を人質にし…

羅生門のその後を今昔物語の『嫁蛇女醫師治語』に寄せて

【あらすじ】 時は平安、坂東（ばんどう）――武蔵野がまだ未開の荒野であった時代、二人の兵（つわもの）がいた。 一人は、源宛（みなもとのあつる）。 一人は、平良文（たいらのよしふみ…

　鎌倉時代末、正和2年(1313)9月。京都東郊の加茂河原で観月を楽しんだ京極為兼と従者達は、帰途を黒雲に変化する怪物に襲撃される。絶対絶命の危機を救ったのは、“人狗”紀政綱（き…

　余りにもほったらかしにしていた為に、作者すらどこまで書いたか分からなくなったレベル(笑。 　ところが、「ＢＧＧ！—ボードゲーム・ガール—」を書き始めた為に、それを思い出してきた…

「ボドゲに興味あり！」の女子を、ボドゲマニアに仕立てようと画策する男子高校生のお話—— 　　　　　　　　　　　◇ 　ボードゲームを題材としたラブコメです。タイトルは米ボードゲ…

吹きあらす風に天狗の通りもの 月に邪魔する松を引きさく 　　　　　　　　　　　　　――「狂歌百物語」

百合村という秘境の村。 そんな村で起きた、 他愛のない、普通の出来事。 どの登場人物にも、絶対に同情してはいけません。 ※これはとある古典作品(宇治拾遺物語だった…