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概要

彼は世間から見れば、ただのニートのゲーム廃人だった。
 黒沼和樹は、今日も薄暗い部屋の中でゲームに没頭していた。

 日曜日の午前十一時を回ったにもかかわらず、部屋のカーテンはぴったりと閉ざされたままだ。唯一の光源は正面に三枚並んだモニターの液晶画面。その青白い光が、和樹の不健康な顔を照らし出していた。

 長年の夜型生活と日光不足のせいで肌は青白く、天然の黒髪は手入れを怠り、前髪は目の際にかかっている。体つきは痩せ気味で、着古したネイビーのパーカーのフードが、彼の細い首の周りでくたっとしている。

 彼は世間から見れば、ただのニートのゲーム廃人だった。

 彼は今、オンラインカードバトルゲーム、『ディヴィーナ・ルーデンス』のSランクマッチ戦をプレイしている。

「これで終了だ」

 彼はキーボードとマウスを操作し、残りのコストを全て注ぎ込んだ…続きを読む
  • 完結済6
  • 18,398文字
  • 更新
  • @an_koromochi
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