概要
未完成の物語が視える名探偵中里茉囲果と現実を拾う助手青木芥の怪異事件譚
東大に「落ちた」のではない。本郷の東京大学のほぼ隣にある、あえて「選んだ」奇人たちの巣窟――東林大学。
その大学の片隅に存在する変わったサークル、『東林大学総合奇譚研究会』。
『この作中にあるものは基本的にツクリモノ(フィクション)』という世界を物語として読む大学三年の信用ならない残念な名探偵・中里茉囲果(ペンネーム)と、彼女に振り回される現実主義の大学二年の後輩・青木芥は、学内外で起こる不可解な怪異と事件を追っていた。
消えた言葉、未完の原稿、都市伝説、神話、怪談――。
それは怪異か、それとも人間の仕掛けた謎、作り物か。
欠落した物語を追う──
少し不思議な怪異×新伝綺×アクションミステリー。
その大学の片隅に存在する変わったサークル、『東林大学総合奇譚研究会』。
『この作中にあるものは基本的にツクリモノ(フィクション)』という世界を物語として読む大学三年の信用ならない残念な名探偵・中里茉囲果(ペンネーム)と、彼女に振り回される現実主義の大学二年の後輩・青木芥は、学内外で起こる不可解な怪異と事件を追っていた。
消えた言葉、未完の原稿、都市伝説、神話、怪談――。
それは怪異か、それとも人間の仕掛けた謎、作り物か。
欠落した物語を追う──
少し不思議な怪異×新伝綺×アクションミステリー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!文学が殺した女を、名探偵が救う。
森鴎外『舞姫』を題材にしながら、“文学そのものが隠蔽したもの”をミステリとして暴いていくのがめちゃくちゃ面白かったです。
単なる文学オマージュではなく、「削除された文章」「改稿」「実在のエリーゼ」という史実・文学研究を、本格ミステリのギミックとして組み込んでいるのがかなり巧い。
掲示板に浮かぶ血文字、消えていく張り紙、改稿順と一致する配置など、“謎”としてちゃんと成立しているのが良かったです。
特に、中里先輩のキャラが強烈。
幻想文学の住人みたいな危うさと、名探偵としての鋭さが同居していて、会話だけでも読ませる力がある。
一方で青木芥の「温度を読む異能」が、単なる能力バトルではなく、“過去と…続きを読む