腐った組織を相手に、
「内部で正しくやろう」としても、都合の悪い事実は簡単に潰され、捏造されてしまう。
では、正義はどうすれば勝てるのか――。
この作品は、そんな現実的で重たい問いを、
渋く、静かで、そしてとても熱いハードボイルドとして描いています。
派手なヒーローはいません。
いるのは、傷を抱えた大人たちと、
それでも「正しいこと」を諦めなかった男たち。
力でねじ伏せる話ではなく、
声・知恵・覚悟をどう使うのか。
その選択が物語の軸になっていて、読んでいて何度も考えさせられました。
読み進めるほどに、
「これは他人事じゃないな」と感じさせられるのに、
決して説教臭くならないのが、この作品のすごいところです。
重いテーマを扱いながらも、
読み味は驚くほど読みやすく、
最後まで一気に読ませる力があります。
静かに燃える物語が好きな人、
正義や真実について考える作品が好きな人には、
ぜひ手に取ってほしい一作です。