幽霊見たいか、見たくないかと問われると、私は割と悩んでから「NO」と答えると思います。
好奇心よりもリスク管理が勝つと言いましょうか。
余計なことを知って、今までの常識が書き換えられてしまうのが面倒な気がします。
ただ、本エッセイの筆者様的には「見えてほしい」と答えそうな気がします。
それは、過去にオカルト趣味を持っていたから、という単純な理由からでは多分ないです。
そして同時に、この「見えない」という事実こそ、本エッセイのタイトルに繋がってくるわけです。
「少し悩んで」、というのが何とも切なさを感じます。
幽霊の見えるというちょっと不良っぽい少年との、友情を感じる本エッセイ。
本エッセイを読み終えた後、ひょっとしたら幽霊が見えてほしいと思うかもしれません。
筆者の前作を大変面白く読ませてもらいました。
日を開けずして投稿されたこの作品も前作のように何か不穏な要素があるのだろうと勘ぐりながら開いたら…
…ん?エッセイ?
良い意味で裏切られました。ユーモア溢れる言葉運びに、読みやすい文書。そしてこの一作の中で何度も感情が上げて下げてされて、最後にはちょっとモノ寂しさが残る。
本当にこれは、「完璧なエッセイ」なのでは?と思いました。
作者さん、ひょっとして本業はこういったエッセイを書く仕事をされてらっしゃいますか?私が今まで読んだエッセイの中でも、間違いなく五本の指に入る傑作だと思います。
文章を書くのが苦手なのでレビューを書くつもりはなかったのですが、書かずにはいられませんでした。
なんとかいろんな読者さんに届いてほしいなあと思います。