概要
「……だるい。だから伊織くん、私を充電して?」
同じクラスで、アパートも隣。
そんな腐れ縁の白崎芽々は、学園でも有名な『動かない美少女』だ。
常に眠そうで、喋るのもゆっくり。省エネを極める彼女の口癖は、いつだって「だるい」。
だが、俺、田宮伊織(たみやいおり)だけは知っている。
彼女が「だるい」と言う時は、俺に甘えたい時のサインだということを。
放課後の教室で「拾って」とせがみ、俺の肩に頭を乗せて下校。
俺の部屋に着くやいなや、膝の間に潜り込んできては「お世話して」と上目遣いでおねだり。
食事をさせれば「味見させて」と指を絡め、眠くなれば「帰るのが面倒」と俺のベッドを占領する。
「……伊織くん。……離れると、私のHPがゼロになる。……だから、もっとぎゅっとして……?」
これは、ダウナー系の皮を被っ