終わりを知らないのは救いだろうか──

彼の独奏は終演を知らない。
いつまでも歩み続ける。
その神秘極まる静寂に、わたしたちは耐えられるだろうか?

指揮棒を握りしめて、四拍子を刻み続けることができるのだろうか。

手を挙げて、小指から順番にその拳を握り締めた。

終節が延々と繰り返される。

見よ。

彼のものの、歩みを。