それこそ、幼い頃から知っている感覚なのに、
年を取れば取るほどわからなくなってくるのが『友情』という感覚にございます。
ガキだった時分はまだシンプルでございました。
女友達と喋ってるだけで恋人扱いされてうぜえだのだりいだの言っていればよかったわけですから。
だからそれを複雑にしたのはやっぱり人間社会なんでしょうな。
多様化。そして同性愛と同性婚が認められてからというもの、
じゃあどっからが友情でどっからが恋心なのか、これの線引きって難しいんだと思いますよ?
そしてそれは、これからもますます複雑化してリアス式海岸みたいになるんだと思いますよ。
肉体関係を望んでからが恋心だとするのか。いや待てじゃあ身体的ハンデを背負っている方は恋ができないのか。
キリがないのだと思いますよ。
……
物語は、ある男の手記から始まります。そこには、一人の男性に対する告白から始まるものにございました。
この男じたい、肉体的な関係は望んでいないのに恋だという認識があるそうなのです。
いよいよ、じゃあ友達じゃあだめなのかい。と思ってしまいますわな。
でもダメなんですよ。ルールとか、理性とか、そういうレベルの話じゃないんです。
そして相手はどう思っているか? が絡んでくるから、より複雑になっていくわけです。
ありつけない望みを、待ち続けた男の手記。
ご一読を。