第2話 消された存在
同じクラスのは、霧島 紗月は、妙な違和感を覚えていた。
「……白石って、どんなやつだったっけ」
思い出そうとすると、顔がぼやける。
クラスメイトに聞いても、返ってくる答えは曖昧だった。
「放送委員だったよな……?」
「え、そうだっけ?」
「そもそも、そんなやついた?」
確かに昨日まで一緒に授業を受けていたはずなのに、
彼の存在が、少しずつ薄れている。
まるで――
最初からいなかった人間 みたいに。
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