最後に消えた名前

@Aoba1712

第1話 密室の放送室

 その事件は、昼休みに起きた。

校内放送が終わった直後、放送室の扉が内側から施錠されたまま、中で 放送委員の生徒が倒れている のが発見された。

窓は閉まり、鍵は一つ。

監視カメラには誰も出入りしていない。

完全な密室だった。

倒れていたのは、二年三組の 白石 恒一(しらいし こういち)。

意識はあるが、声を失っていた。

そして――

彼の名札だけが、どこにもなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る