第4話 一目ぼれ
『ふぅ~汗かいちゃったからシャワー浴びようかな?』
ベッドから上半身を起こしたわ。
横を見るとレオンが満足したかのように眠っている。
しかし、随分乱れちゃったなぁ。
引かないでくれていると良いんだけど……まぁ、これが私だから仕方ないわ。
中学を卒業してからはアルバイトをしながら芸能活動。
レッスンと月謝に追われて恋愛なんて出来なかったな。
夢が叶ってアイドルになったけど……世間知らずだったのよね。
施設育ちで親や保証人が居ないからと、今思えば信じられない様なブラックな契約を結ばれて、薄給で忙しかったわ……1日三時間眠れれば良い方なんて本当にブラックよね。
アイドルなのに車での送り迎えも無く電車移動……本当に馬鹿にしているわね。
同じアイドルで言い寄ってくる男は綺麗でカッコ良いけど……体目当てで碌なもんじゃ無かったし、プロデューサーにディレクターにADにスポンサーまでが仕事や役をエサに体目当てで迫ってくる毎日。
芸能界、少なくとも私の周りには碌な男が居なかったわ。
それをことごとく断っていたら『お高くとまって』と反感を買うようになり……それでも言う事を聞かなかったら悪い噂を流されたのよね。
どう考えても最低の男達よね。
確かに私は施設育ちだし両親が居ないわ。
高校に行かずにアイドルを目指したから中卒なのは事実。
私は『施設育ち』だし、お金は無かったけどさぁ……売春なんてしてないし、麻薬なんて使った事無いわ。
それに仕事とバイトに追われボッチだったから悪い友達どころか友達すら居ないわよ。
全部ただの嘘。
嘘に踊らされてファンも本当に馬鹿ばっかり。
私よりそんな噂を信じて離れていくし、WEBを見れば私を罵倒する内容ばかり書きこむなんて......
なにが『L.O.V.Eなおちゃーん』だよ......
愛しているなら私の事信じなさいよ!
一旦攻撃の対象になると、本当に酷い。
私が男とホテルに入っていった写真や、危ない男と酒やタバコを吸っている捏造写真が公開されたわ。
こんな馬鹿な事してんも何も良い事は無いでしょうが.......
それが公開されると更に炎上していったわ。
SNSも炎上してもうどうして良いか分からなくなったの。
その状況になり、マネージャーに相談すると、事務所は自分達にとってマイナスになると思ったのかあっさり、契約を解除。
散々搾取していたのに、反論もしてくれず気がつくと芸能界を引退。
そして、仕事を探すも、こんな状態で働ける状態ではなく……貧窮していた私に声を掛けてきたのがMOV、AV会社だった。
お金の無い私に大金をチラつかせて契約。
本当に笑えるわ……私の初めての相手はAV男優で沢山の人に見られカメラを回しながらなんて……
此処までやるなら、稼ぐだけ稼ごう……そう思って出た2本目。
相手が三人ハードな内容。
泣きそうな顔の私を笑いながらカメラの前で犯していたわ。
そして、三本目は何故か制服を着た作品。
これも複数の男が相手…….
これが私の男とのSEX全部。
そして4本目は余りに金額が安く断ったわ。
アイドル『木之内なお』の裸の価値も無くなった。
そういう事ね。
このAV三本。
これが私の今迄の男経験全て。
かなり過激なこともしたしされたけど、それだけ。
そこに愛情なんてなかった……
そんな私が出会ったのがレオン。
本当かどうか分からないけど異世界の薄幸の元王子様。
浮浪者姿の時から目が離せなくなったの。
なんて言うか分からないけど輝いて見えた。
『勇気を出して誘って良かったわ』
正直一目ぼれだったわ。
話をしても、私に似たような境遇のせいか、話も合うような気がする。
それに、一目ぼれした相手のせいか、レオンとのSEXは全然違った。
なんというか気持ち良いしポカポカしてくる。
うんうん、AVとは違って本当に気持ち良かったなぁ。
今考えても顏が赤くなる位凄い事しちゃった。
レオンの髪をそっと撫でた。
しかし……レオンって本当にカッコ良いわ。
こんな綺麗な顔をした人なんて芸能人にもいなかったわ。
さてと......かなり、汗かいちゃったからシャワーでも浴びようかな?
そうしたらまた横で眠ろう。
久々にゆっくり眠れそうだわ。
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