すごく面白い!

この作品、すごく面白かったです。
「愛」と「優しさ」がそのまま“怖さ”に変わっていく描き方。

定治の言葉や振る舞いが一見完璧で温かいのに、逃げ道を塞ぐ鎖みたいに感じられて、思わず引き込まれました。
罪悪感の重さ、疑心暗鬼、自己嫌悪がすごくリアルで、心理描写がずっと強い…!

「結婚しよう」が祝福じゃなく宣告になる怖さ。
さらに妊娠の判明で、誰かに罰せられるのではなく、自分自身の良心に縛られていく関係になっていく流れが印象的で、読後に余韻が残りました。

ですが、単純に不幸とか地獄とは言い切れない。甘い監獄……これはこれで素敵な物語の終わり方。この世界観、めちゃくちゃ好きです。

お勧めの作品です✨💐