さすが神様
説明を終えて、ヴェールとヴィータから
渋々の了承を得た後、全員を連れて村へ戻った。
村人達は、突然現れた亜人の群れにどよめいた。
ドラゴンのボス4人は、村の惨状を目の当たりにし
皆一様に苦々しい表情をしていた。
当然のことながら
重苦しい空気になってしまったので
それを払拭すべく、私が間に入り双方を紹介した。
すると、ボス4人が村人達に
「この度は、私共の監督不行き届きにより、村の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」
「今後、この様な事態を二度と起こさぬよう努めてまいります」
「謝って済まされる話ではないことは重々承知の上ですが、どうか、挽回の機会を頂けませんでしょうか」
「そのために、主様と従魔契約を結んで頂き、手筈を整えて参りました。何卒、我々の贖罪を受け入れては頂けないでしょうか」
ボスに倣って、群れのドラゴン達も跪き
謝罪の意を見せた。
な…なんてしっかりした子達だ。
私が感心していると、村人達も目を丸くしていた。
我に返った村長が、彼女達に声をかけた。
「お気持ちはよく分かりました。大まかな説明は、カオリ様より伺っております。これからこの村は、大いに人手が必要になります。皆さん、期待しておりますぞ」
村長に続き、村人達も口々に
「頼んだぞ!」
「しっかりやれよ!」
などと、声を上げた。
村人達に受け入れられたドラゴン達は
瞳を潤ませ
「ありがとうございます!」
「頑張ります!」
と応えていた。
さて、和解がうまくいったところで
次は彼等の出番である。
「じゃ、2人ともお願いね。バシッと決めて、神様らしいところ見せてよね!」
「ったく……へいへい、仰せのままに、主様」
面倒臭そうに返事をするヴィータと
それを見ながらクスクスと笑うヴェール。
2人はしゃがみ込むと、両手を地面につけた。
「回収」
ヴィータが呟くと、村があっという間に
半更地になった。
無事だった畑や建物は、ちゃんと残ってる。
器用なことするなぁ。
「再生」
ヴェールが囁くと、ヴィータが更地にした場所に
新しい畑や建物、家畜までもが現れた。
圧巻。
神様、マジパねぇ。
私を含めた全員が、大歓声を上げた。
「これでいいか?」
「後はあなた達の仕事よ。よろしくね」
「お疲れ様、ありがとう」
「あら、別にカオリのためじゃないわよ」
「そう!全ては俺達のメシのため!」
「フフッ。それでも、ありがとう」
ヴェールは、怪我人や病人もまとめて
治してくれたみたいで
村人達は早速総出で収穫を始め
ドラゴン達も村人を手伝い始めた。
すると、ボス4人が改めて
私の元へ礼を言いに来た。
「本当に、ありがとうございました」
「今後、私共の力が必要な時は、いつでもお呼び下さい」
「必ず応じることをお約束します」
「我らの心と魂は、常に主様と共にございます」
彼女達と契約できて良かったなぁ。
としみじみ思いつつも、気になっていたことを
聞いてみた。
「こちらこそよろしくね。あと今更なんだけどさ、君達名前は?」
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異世界の神はインモラル 崖っぷちのアリス @norikae-from-narou
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