食料庫復興計画
ドラゴン達と契約を結んだ後
私は意気揚々と山を下りて行った。
村人達は、行きは3人だったのに
帰りは私1人という状況を見て
顔を青くしていたが、私の話を聞き
私達が神と契約者であることや
ドラゴン達と従魔契約を結んだことを説明すると
また別の意味で顔を青くした。
「と、いうわけで、ドラゴン達は皆さんに対して謝罪と
と問いかけると、ざわつきの収まらない
村人達の中から、村長が質問してきた。
「謝罪を受け入れることに異論はありませんが、贖罪というのは?ドラゴン達はどうするつもりなのでしょう?」
「それなんですが、労働力として使ってはもらえませんか?村が荒らされたおかげで、怪我をしたり病気になった人達もいて、人手が足りていないでしょう?」
ましてや今は、本来収穫の時期。
この世界も前世の日本と同じで四季があり
これからしばらくは、猫の手も借りたいほど
忙しくなるはずなのだ。
「は、はぁ…。確かに、本来であればこの時期は収穫の最盛期ですが、今は村がご覧の有様ですので、収穫といってもそれほどでは…」
「フッフッフッ。何のために私達がいるとお思いですか?普段は滅多に働こうとしないんだから、こんな時くらい神様らしいところを見せてもらおうじゃないの!」
私が考えた計画はこうだ。
まず、ヴィータに村を回収させる。
壊された建物や荒らされた畑
殺された家畜など全て。
そしてヴェールに再生させる。
収穫できるベストな状態で。
その後、ドラゴン達を労働力として投入し
収穫を行えば、今年の出荷は間に合うはずだ。
もうすでに、私達が神と契約者であることは
説明済みなので、今更隠す必要もない。
ついでにドラゴン達には
このままこの村に定住してもらって
村の防衛にも一役買ってもらおう
という魂胆である。
その計画を話すと、村人達は期待に目を輝かせた
反面、不安の声も上がった。
ドラゴン達と共存できるだろうかと。
「不安はご
全くもって他力本願な話ではあるが
私達も、いつまでもこの村に
留まっているわけにもいかない。
ここは、彼女達を信じて丸投げさせて
もらうことにする。
村人達はまだ不安に揺れていたが
いずれにせよ、村をこのままにしておくわけには
いかない、という想いは皆一緒らしく
覚悟を決めたようだった。
「ではカオリ様、ドラゴン達をこちらへ。よろしくお願いします」
村長が一歩前へ出て頭を下げると
村人達も村長に
村人達の同意を得て、私は山へ転移した。
待っていたドラゴン達に事の次第を伝えると
皆一様にやる気を見せてくれた。
説明をしている間、ヴェールとヴィータからの
「勝手に話を進めやがって」という、呆れた顔は
視界から追い出し、見なかったことにした。
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