尋問
なぜ従魔になりたかったのかとの問いに
彼女達は真剣な眼差しを私に向けた。
「主様の仰る通りだったからです」
「
「群れの上に立つ者として、知らなかったでは済まされないという主様のお言葉、胸に染みました」
「村の人間達にも、きちんと謝罪と
おや、1人ボクっ娘がいる。
いやいや、なかなかどうして
誠実ないい子達じゃないの!
群れのボスとして、きちんと自らが出向きたいと。
その手段として、従魔契約をすることで
亜人の姿を得て、人間の言葉を操れるように
なりたかったと。
「よし!そこまでの誠意を見せてくれるなら、私も一肌脱ごうじゃないの!村人達との橋渡しをしてあげるから、きっちりお詫びするんだよ?」
そう言うと、彼女達は瞳を潤ませ
口々に礼を述べた。
しかし、そこで待ったがかかる。
「橋渡しをして、こいつらがドラゴンだったってことが知られれば、必然的にお前が契約者であることが露呈するんだが?」
「私達の正体も知られてしまうわねぇ…」
「あ〜……ね」
「ね。じゃねぇよ。お前、何も考えてねぇだろ」
「いやいや、そんなことないよ。むしろ正体がバレるなら、それを利用しよう」
私が立てた作戦は、後ほど披露するとして
「村を襲った当事者達にも、話は聞かなきゃだよね?」
私がそう言うと、4人は頷き
「もちろんです」
と表情を引き締めた。
遮音の結界を張り
(どうしてもあの鳴き声には耐えられなかった)
私達は彼女達の尋問を見届けることにした。
彼女達はドラゴンの姿に戻り
伸びている自分達の群れに向かって
咆哮を上げた(と思う)。
ボスの声で飛び起きたドラゴン達は
自分達が拘束されていることに加え
自分達のボスが烈火の如く
目の当たりにし狼狽えることしかできないようだ。
ドラゴン達の間に、どんなやり取りがあったかは
知らないが、怒れるボスを前に
群れのドラゴンはみるみる
そんな様子を見ながら、
普通、冒険の最初に仲間になるのって
Lv.1のスライムとかじゃないの?
なんでこんな、レベルカンストしてるような
ドラゴンなのさ?
しかも4体も。
そんなくだらないことを考えながら
尋問を見守ることしばし。
ボス達が亜人の姿になり、こちらに向かってきた。
結界を解き、報告を聞くことに。
すると、やはり村を襲い、荒らしたのは
間違いないとのこと。
苦虫を噛み潰したような表情の彼女達。
なんと声をかけようか迷っていると
意を決した彼女達からの、まさかのお願い。
「主様、厚かましいことは重々承知の上で、お願いがございます」
「ん?どしたの?」
「どうか、群れの者共とも従魔契約を結んで頂けないでしょうか?」
「ファッ!?ど、どゆこと?全員とってこと?」
「はい。願わくば、群れの者全てを従魔にして頂きたいのです」
「えーっと…どうしてそうなったのか、理由を聞いてもいいかな?」
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