第11話

義父はこれまで16年間一度も見せなかった鬼の形相で


「あんたさっきから聞いてれば何様だ!嫁ごときが!あきのちゃんは20年間ここで働いてるんだ!あんたとは働いてる歴史も時間も違うんだ!」と大声で怒鳴りました。


あきのとの話の内容を直に聞いても、

まともな判断も出来ないどころか、

声を荒げてブチ切れ出す義父に私は更に呆れました。


「お義父さん、働いていた時間というなら私はここへ嫁に来て16年間働いています。

この子は毎日会社に来ても遊んでいて、せいぜい2〜3時間勤務しているだけ。

私は会社以外に家でも毎日3時間は頼まれた内職もしています。

時間で言ったら私の方がこの子よりも到底長く働いていませんか。」


「お義父さん。1年は365日ですよね?

1日は24時間ですよね?

つまり年数は時間ですよね!

だったら私の方がとっくにこの子より長くここで働いている計算になりますね!」

頭の中では冷静になれ〜怒るな私〜🎌と天使の声がしつつも、

「木っ端微塵にしてやれー」💣と論破するひろゆきの気持ちが勝り、言い返してしまいました。


すると義父は、「タイムカードを見てみろ!この子はちゃんと朝から夜まで働いてるわ!」と言い、あきののタイムカードを持ってきて私に見せました。


そこには毎日朝8時半にはタイムカードが押され、19時ごろに退社した記録があったのです。


ドヤ顔をする義父に


「あの。これってお義父さんが押したものですよね?

そもそも彼女、この日とこの日は免許の更新と展示会行ったとかで会社には来てませんよ?」と突っ込むと、、


義父は私の顔目掛けてあきののタイムカードを思いっきり投げつけ怒鳴りました。


「こそこそネズミみたいに調べてたのかーっ!もう帰ってくれ!二度と来ないでくれ!犬も返せ!!」


このセリフに犬を挟むな💢と思いつつも、私は帰りませんでした。逆に!笑


投げつけられたタイムカードを義父に向かって手裏剣の様にお返しして、


「ネズミではありません。私はあなた達の代わりにここで仕事をしていたからあきのさんの勤務時間を覚えていただけです。犬は二度と返しません。」と言いました。


すると義父は

「実は、俺は会社に何千万も金を貸している。いいの?俺明日にでもその金ぜーんぶ引き出してもう会社に来ないよ?会社潰れるよ?子供達学校行かせれる?あんたのせいになっちゃうよ?」


あぁ。これがこれまで他の従業員を苦しめていた脅し方か…


「お義父さん。もう目を覚まして下さい。そうやってみんなを苦しめるのはやめてください。2人のパワハラにみんな苦しんでます」と言いましたが、


その後も2人して俺たちは何も悪くないと言い返す一方で、やはりこのペアにはもう何を言っても無駄でした。


結局、義父が勝手に部屋から退室し、

あきのも「社長から直接言われて私がそれを受け入れられなければこれまで通りにさせてもらうから」と捨て台詞を吐かれ、2人に逃げられ話は終わりました。

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