色々な理由で文字を読むことが苦手になってしまった私。本作は純文学めいていているのに(いや純文学であろう)読みづらくなく、ライトノベルのように軽い筆致でもない。その場の光景が恐ろしく浮かぶようなーー期待が持てる作品だと思った!私は異世界ファンタジーを書いているが、この作者さんは現代ファンタジーを書くようだ。続きが楽しみで仕方ない!
頑張ります。
大学の卒論取材のため、山あいの小さな村を訪れた主人公は、白い布を織り続ける少女・澄羽と出会う。村では「白羽様」と呼ばれる存在が風と糸を通して村を守ると信じられており、澄羽はその役目を担う少女だった…続きを読む
終わりを恐れる想いが淡く浮かび上がる序盤でした。
白布が揺れる。針が鳴る。人々は口を閉ざし、少女は自らの運命を「織り上げる」ことで村を守る。 主人公である大学生が迷い込んだのは、現代から切り離されたような、信仰と沈黙が支配する村でした。ヒロイン…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(134文字)
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