マッチ棒の火

sora

第1話

私は、マッチ棒に灯る火のような心を持ってる。

灯って消えて。消えては灯って。私の人生は、興味があって物事を始めてもまたすぐ飽きて辞めてしまう。マッチの火が灯ったり消えたりするみたいに。

焚き火をしようと薪を用意しても火が大きくなる前に消えてしまう。そんな弱い弱い火。私は今までずっと「いかに早く火を運び火を大きくするか」ということしか考えてこなかった。マッチの火のように揺れていて、小さい私の心は大きくなるのに時間がかかってしまう。


「マッチ棒に灯る火を時間をかけて大きくするか、時間をかけず大きくするか」


そんな問が頭の中にあるのに、私の答えは決まって

「小さいままでも、大きくしなくていい。」

そんな答えがあった。


そんな私に親友は

「小さいままでいい、灯っているだけで偉い」

そんな甘い甘い言葉をかけた。


「心の火は、小さくても大きくても灯っているだけで偉いのだから。消えていても、心にマッチ棒がある限り偉いのだから。マッチ棒は消えないのだから。大丈夫。」


そんなに言葉に私は救われた。

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マッチ棒の火 sora @Soraimi

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