儚き強きもの

まず、文章が綺麗だと言うのが第一印象だ。
とても風情のある書き方で、最初は小難しいと疑ったのだが、読みやすさに驚いた。これは作者の力量といえるだろう。

ひとことでも書いたように「儚き強い」。
浮世離れした中に人の想いを思い起こさせる。
ギンの隼人に対する強い想いが中心となり全てが起こる。兄と弟の関係と括るのは違う、愛するものへの情熱がここにあると思う。
我々は常に不確かな生き方をしている。
分かっているようで分からない、知らない自分。だが、それでも、自分にはたしかに感じられるものがある。
なにが本当でなにが偽りなのか。そう問われてるとしか思えない作品だった。

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金魚、燃ゆ。