フィールドX 黄泉森固有生物記録 (抜粋②)

 ※1 オオダマハナビソウ


 高さは最大で二〇センチメートルほどの被子植物。細長い花弁が中心部から密集する球状の花を咲かせる。赤いと黄色の二種類の花弁が入り混じるようにあり、まるで花火が爆発した瞬間に見えることから名称づけられた。花はキク科に見られる頭状花序であり、一つ一つの花弁は筒状の小花であり、その集まりで一つの花に見える。流木のような乾いた木片に根付き、それは木片の中に巣をつくる蜂と共生関係にある為である。蜂はハネナシスズメという種で、名の通り羽が退化しており、針蟻に近しい蜂である。オオダマハナビソウの受粉を助け、その上、幼虫を育てるために芋虫を狩る。オオダマハナビソウは苗木時代に歩き回り、根付くための木片を見つけるという変わった性質を持っている。双葉だった部分が枝状に変化し、脚部になる仕組みだ。かなりの長距離を移動することができるようで、複数のエリアで見ることができる。



 ※2 タサンキナシ


 タサンは多産の事で一年に最大五度も実をつける常緑樹。赤い幹に手のひら大のひし形の葉をつける。葉の色は幹と同じ赤色。梨と名付けられているが梨ではない。オレンジ色の穴が空いた花弁の花をつける。一つの樹に雄花と雌花が隣り合って咲く。風で受粉するので花の時期が短く半月で終わる。黄色い卵型の実をつける。触感は梨に似ているが味は桃に近い。外界には似たものが無い種である。実は典型的な動物被食散布どうぶつひしょくさんぷで種ごと食べる動物によって運ばれ、糞に混じって散布される。



 ※3 ハククマザル


 枝檻えだおりの森エリアに生息する。クマザルの仲間は三種確認されている。いずれも樹上性で滅多に地上に降りることはない。家族単位の群れで生活する雑食性で、果実と小型の昆虫を食べる。生態は外界のキツネザルに似る。白い体毛のハククマザルは、生息する樹であるシラユキカエデの葉が白いことから、擬態としての体色と考えられている。クマザルには一見鼻が無いように見えるが、長い体毛に隠れているだけである。ただあまり嗅覚は良くは無い。人間の三分の二程度とされている。聴覚は犬並みにはあるようだ。クマザルは樹上性ゆえに木登りは得意で、樹から樹へと軽々と跳びながら移動する。しかしハククマザルの足はあまり長く無く、他のクマザルに比べると敏捷性に劣る。これはシラユキカエデが空中を隅々まで絡み合うように生える為、そこで生活するハククマザルにはあまり敏捷性を強く必要としない環境であることに起因していると考えられる。ちなみにモフロフは生まれて間もない状態で地上に落ちていたそうで、そこを偶然通りかかった翼果を親と認識してついてきたらしい。モフロフの家族は枝檻の森の肉食動物に捕食されたようで孤児であったそうだ。



 ※4 ツリトカゲ


 全長約三〇センチメートルの樹上性のトカゲ。特徴として頭部にフェロモンを発する青い誘引突起があり、このフェロモンは特定の昆虫をおびき寄せる。主に蛾、蝶類に有効的である。尾を枝に巻き付け、ぶら下がった状態で身体を揺らしながらフェロモンを広範囲にばら撒く。通常黄色い体色だが生息する樹の種類によってある程度体色が変わる。雌の方がひと回り身体が大きく、交尾時に雄は上に乗りしばらくの間、雌の上で生活をする。産卵は樹の根元に穴を掘って行う。一度の産卵で十~十五程度の数の卵を産む。雌は産卵してすぐに寿命を迎えるが、雄は何度も交尾でき寿命も雌の三倍ほどある。



 ※5 カイコグマ


 フィールド特有の生物種である獣殻種。外骨格生物と哺乳類のハイブリッド種。カイコグマは上半身が蚕に似た昆虫で下半身が熊。正確には表面的には頭部と前足部、腹部が外骨格構造で背中、後ろ脚が哺乳類構造になっている。内部には頭部外骨格から背骨が繋がっており足腰も骨がある。肩甲骨は一部背中から外に飛び出、退化しかかった翅に繋がっている。獣殻種という存在は完全に進化系統樹から逸脱しており、フィールドの生物が順序立てた進化生物ではない事を示している。そもそもフィールドXが発生してからの期間を考えても一から進化を重ねてきたとは考えにくい。外界の生物の遺伝子を何らかの形で利用して短期間で発生した生物であるという仮説が今のところ有力だ。ここで記すべきことではないので、獣殻種、フィールドXの生物進化についてはこの辺にしておく。カイコグマは変温動物という哺乳類の特性を持っているが卵で生まれる。単為生殖であり雌しか確認されていない。卵は一つしか産まず、成獣になるまで子育てをする。草食動物でありイネ科植物を好んで食する。非常に臆病で警戒心が高く、身を守るためにすぐに攻撃してくる。しかし一度攻撃をした後にすぐに逃げる事が多い。鋭い爪を持っており、見た目通り熊並みの力があるので一度の攻撃でも充分致命傷になる。



 ※6 トガリバナオオトカゲ


 全長が約七メートルの大型のトカゲ。体色は灰色でゴツゴツとした皮膚も相まって一見、岩の塊に見える。大型の個体で体重が四百キログラムを超える。通常時あまり動かない為か、かなり太った体形をしているが、肥満体という訳では無くそれが標準体型である。鼻先が長く尖っており、先端は丸みを帯びている。実際の鼻は尖った部分の根元にあり、実は鼻ではない。この尖った部分の先端で空気の流れを感じ取り、生き物の出す二酸化炭素を感知する感覚器になっている。肉食で、基本待ち伏せ型の狩りを行う。獲物に対する執着が強く、待ち伏せで取り逃がした場合、高確率で追いかけてくるが、足はさほど速くはない。視力はあまりよくなく、感覚の大部分を尖った感覚器と聴覚に頼っている。その為昼夜問わず活動している。一度待ち伏せ状態になると全く動かない為、あまり睡眠を必要としていない。



 ※7 ヤマユキユリ


 純白の百合に似た花をつける落葉樹。半年周期で花、葉、実の順でのサイクルを繰り返す。葉は笹に似た形状で青緑色をしており、黄色く紅葉した後落ちる。拳大の朱色で楕円形の果実をつける。実の下に十字の亀裂があり、落下後にそこから腐食しやすい構造になっている。果肉に味は無く食用には向かない。実と葉が落ちた後は二か月ほど休眠期間があり、枯れ木のような状態になる。実に種は無く地面に落ちた後は腐食し、強烈な甘い香りを周囲に放つ。これは共生関係にあるドクイチョウタケの養分になる動物をおびき寄せる為である。ドクイチョウタケが分解した有機養分の一部をヤマユキユリが吸収している。ヤマユキユリは一個体しか確認されておらず、実に種子も無い為、未だ繁殖の仕組みは不明である。樹齢六十年以上である事が確認されている。



 ※8 ドクイチョウタケ


 密集して共生関係のある樹木の下に広がって生える様子が、紅葉して落ちたイチョウの葉のようである為、この名がついた。共生関係にある樹木は複数あるが、中でもヤマユキユリとの共生が最も成長率が高い。であるが故、ヤマユキユリの周囲での繁殖は直径約一六〇メートルの広範囲に及ぶ。子実体は柄、傘、共に黄色く、強い細胞破壊毒を持つ。毒の成分はアマトキシン類で外界のフクロツルタケに近い毒を持っている。キノコを食す動物を毒殺し、その死骸から栄養分を吸収する。傘は直径六-二十五センチメートル程度で単体で生えることは無く密集して生える。ヒダも黄色い。樹木の根に外生菌根を形成し、栄養と抗生物質のやりとりをするのは外界のキノコ類と同様である。ドクイチョウタケはジュグロンを周囲に放出しており、アレロパシー作用によって周囲の植物の成長を阻害する為、周囲に他植物はあまり見られない。



 ※9 キビザクラ


 トウモロコシやサトウキビに代表される大型のイネ科の植物の近縁種。高さは約三メートルまで育つ。茎には大量の水分が蓄えられている。これは生息する土地に長い乾季がある為、雨期の時に大量に水分を蓄える性質を持ったと考えられる。一番上先端が複数に枝分かれしており、星型の三~四センチメートル程度の白い花を密集して咲かせる。細長い緑半透明の実をつける。実には豊富な糖分が含まれており甘い。



 ※10 クロウシグマ


 外界のクマとほぼ同じ姿形をしているが、特徴として水牛に似た角がある。オスの体長が約三〇〇センチメートル。メスは約二五〇センチメートル。両親で子育てを行うが、乳離れ後は雄が子育てをするというクマとしては変わった特性がある。角は雄雌両方とも生える。角を狩りに使用することはなく、同種との喧嘩、力比べに用いられる。乳離れ後の雌は次の繁殖期に備え、単独で徘徊する。雑食で木の実とトカゲなどの爬虫類を好んで食す。基本温和な性格だが、子供の危機には過敏に反応する。雄のみが縄張りをつくり行動範囲を決める。餌が取れない事態にならない限り縄張りを出ない。子供も縄張りを引き継ぐことが多い。



 ※11 ハクショクノボリイワヅタ


 ノボリイワヅタの亜種。花の色と実が小粒なこと以外は同じ種である。この違いは単純に環境差と考えられる。ハクショクノボリイワヅタの花は地上十メートル以上の位置にしか咲かない様に見えるが、これはノボリイワヅタの花を食すミツメマメムシが食べ尽くしてしまうのが原因である。



 ※12 ガンペキカックウヤモリ


 岩壁に生息する全長約二〇センチメートルのヤモリ。岩壁に生える植物の葉の陰で良く見つけられる。肉食で小型の昆虫を主に食す。習性として目の前で動くものにすぐに噛みつき、その際に噛みつく対象の確認もしない。岩壁から落下したり放り出された時には足の間にある翼膜を広げてムササビのように滑空する。雌雄の体格差もなく、区別は生殖器を確認するしかない。体色は青白く瞳も灰色で、岩場に溶け込みやすい見た目をしている。稀に全長約四メートルはある巨大個体が存在するが、これが突然変異によるものなのか、通常発生するものかは不明。この巨大個体が群れを統率することも率いるようなこともない。そしてこの巨大個体から生まれた卵であっても同じように巨大になることもない。巨大変異種は鳥を食しているのが確認されている。



 ※13 オバケシダ


 維管束植物いかんそくしょくぶつ。つまりシダ植物であり花をつけず胞子と地下茎で増える。六メートルくらいまでの高さに成長し、大きさ的にも木生シダといえる。幹は木生シダと同じく肥大成長せず、年輪はない。幹、葉共にシゾのような紫色をしている。羽状複葉で二メートルを超す。幹には下向きの棘が多くあり、草食小型動物が登りにくくなっている。外界のシダと同じく日陰を好み、乾燥を嫌う。オバケシダの繁殖地には、オオウチワポプラなどの巨大な葉をもつ巨木が多く、その葉の陰になるところに生えている。この幼稚な名称をつけたのは秋津ではないとだけ記しておく。



 ※14 タジュウソウフリルゴケ


 栄養素の低い湿った泥や土の上で生息する地衣類ちいるい。外界のウメノキゴケに形状は似ているが、遥かに大きい。葉状地衣類ようじょうちいるいに分類される。皺が寄った布が固められたような菌糸による上皮層は五~八枚重なり合い多重構造になっている。上皮層はかなり脆く、踏んだだけで割れるが、割れ砕けた欠片から再生する。タジュウソウフリルゴケは外界の地衣類と同様に光合成を単体では行うことができない。フィールドXの植物自体が外界の植物ほど、光合成によるエネルギー変換は太陽光のみではなく、光の大樹から発せられる正体不明のエネルギーも含まれる。外界の地衣類は通常苔や菌との共生でその点を補うことが多いが、フィールドの地衣類は微生物との共生で栄養を得ている。その為キノコ菌やコケ類よりも生息できる条件が多い。



 ※15 ヌマクダサンゴ


 クダサンゴと呼称されたフィールド特有の水生樹木種。十五度前後の低い水温の水中で発芽し、水上まで幹を伸ばす。枝を空を覆うように這わせ、イソギンチャクに似た花をつけるが、正確には光合成器官で花というより葉に役割が近い。幹は中が空洞になっていて取り込んだ空気を根に送っている。幹から根に送られた空気は酸素だけを抽出され、水中に放出される。それにより酸素を必要とする水中生物が集まり、それら生物の排泄物から栄養を受け取っている。クダサンゴは水中生物の恩恵を独占するために、水が濁る有機物質をばら撒く。それにより水が濁り、水中植物が光合成ができずに繁殖できない環境をつくり出す。クダサンゴはかなり頑強で細くなった枝も折れることはほぼない。



 ※16 ナミパイプムシ


 棘皮動物きょくひどうぶつでナマコの近縁種。ヌマクダサンゴに寄生している。針状の口をヌマクダサンゴの幹に刺し、炭水化物と幹を通る窒素を取り込んでいる。取り込んだ窒素を栄養素に変換し、その時に生じた二酸化窒素を排泄ガスとして空気中に放出する。単為生殖生物で寿命を迎える前に一度だけ産卵する。幼体は泳ぎ回り、ヌマクダサンゴを見つけると幹に巻き付いて寄生を始める。ヌマクダサンゴを専門に宿主にしており、他種のクダサンゴの生息地にはいない。



 ※17 フタマタヌマヌシガエル


 全長約一二〇センチメートルの大型のカエル。後脚に指が無くヒレ化しており、足の先から銛のようになった指の骨を射出する。視界の悪い沼が生息地の為に目が伸びてナメクジやカタツムリのような潜望鏡のようになっている。軟体動物ではないので目が伸縮するわけでは無い。舌が長く五、六メートル先まで伸ばすことができる。集団で狩りを行うが連携をとっているわけではなく、単独で生活している。細かいのこぎり状の歯があり、獲物を噛み千切ることができる。両生類で肺呼吸だが後脚が完全にヒレになっており、陸上で動くのが苦手であり基本水中にいる。ヌマクダサンゴの根元によく溜まっているのは、酸素があるからで、これにより呼吸の為に水上までこなくても呼吸できている。主に給水の為に水面にくる昆虫などを食しているが、陸にいる中型サイズの動物を舌で沼に引き吊り込んで集団で狩りをすることも良くある。



 ※18 シャンバラカンノンソウ


 蓮によく似た外見と性質を持っているが、蓮ではない。汚泥や毒素の多い場所を好む水生植物。葉に多く空気を蓄える浮草で、花茎を水上に伸ばして直径三〇センチメートル程の蓮の形に似た花を咲かせる。桃色の円柱形の雌しべの周囲を赤い無数の雄しべが囲んでいる。六重に折り重なる花弁のつき方で、蓮の花弁の形状に酷似しているが色は白い半透明であり、蓮のように花弁が開ききらない。薄いピンク色の花粉は発光物質を含んでおり、花が揺れると空中に舞う。何故花粉が発光するかは不明。仮説として花粉を運ぶ昆虫を誘引しているという説はあるが、確認はできていない。花茎は僅かな空気の動きを増幅して花を揺らす仕組みになっており、それにより花粉を遠くまで飛ばす事ができる。何故汚泥や毒素の多い場所を好むのかは、毒素に含まれるなんらかの成分を栄養にしていると考えられる。シャンバラカンノンソウの自生地がわかったのはごく最近であり、発見例も少なく不明点も多い。まだまだ観察が必要な植物である。



 ※19 フラワーヘッドウォーラス


 体長約十二メートルにも及ぶ、超大型セイウチ。名称にハナガオセイウチと揉めた経緯があるが語感の良さから英語名になった。特に特定の言語で統一するルールはないが個人的にこの言語のバラつきは気分が良くはない。しかし私も民主主義の原則に従うことにはしている。セイウチと記したが、鰭脚類ききゃくるいに形態・生態が似ているだけで正確にはフィールド固有種である。肉食で非常に獰猛。頭部すべてが口で花のように割れ開く。口内に並ぶ歯はギザギザした形状でおろし金のように並んでいる。唇は鉱物のように堅く、口を閉じて尖らせて首肩の筋肉を駆使して獲物を突き刺すことで狩りを行う。この攻撃の威力は凄まじく、刺突のスピードは音速を超えることもある。威力を計測できてはいないが地面に頭丸ごとめり込ませた記録がある。この過剰ともいえる威力が何の為のものなのかは解ってはいない。ヒレ状の後脚には変形した針状になった爪があり、前脚の爪も鋭く発達している。セイウチなどの鰭脚類同様に泳ぎに長けている。目も鼻も耳も確認できないが、唇に無数の穴が空いており、おそらく何らかの感覚器になっていると考えられるが、フラワーヘッドウォーラスが非常に危険である為に確認が困難である。



 ※20 ヨガラスソウ


 ツユクサ属に酷似した植物。一年生植物で約半年で枯れる。高さは五〇センチメートル前後で、茎に互生して葉をつける。花が特徴的で二枚の花弁が鳥の翼のように見え、色も黒いことから夜烏草という名前が付けられたと考えられる。命名者は藤崎初実だが、彼女から名称の由来を聞けた種は僅かである。日当たりのよいところから半日陰までで群生している。葉と茎は濃い青紫色をしている。種は蟻系統の昆虫などに好まれ、巣に持ち帰ったところで発芽する。発芽時にハッカのような匂いを発することで昆虫に食べられないようにするという特性を持つ。ただ、あまり地中深すぎる場所で発芽した場合はそのまま枯れてしまう。



 ※21 ミルクムーンフラワー


 キク科近縁の多年生植物。葉茎の色はターコイズブルーで葉先が白い。葉のつき方と形状はタンポポに酷似している。高さが二メートル程まで成長する。特徴として花をつけずに実をつける。実は直径約二〇センチメートルの白い球体で、全体が透明な蜜で覆われている。蜜は微量な糖度を含むコラーゲン成分で、草食動物が好んで食する。蕾の段階で受粉を自己完結させる珍しい種である。葉にはトリカブトでよく知られるジテルペン系の毒があり、耐性がある一部の昆虫しか食さない。茎はこの重い実を支えるために丈夫な構造をしており、真っ直ぐ長く伸びる為、乾燥させて籠や矢などに加工しやすい。



 ※22 ケナガハシリトカゲ


 全長十五~三〇センチメートルの体毛があるトカゲ。これは体毛ではなく皮膚が変化したものでイネ科の茂みに擬態するために発達したもの。草食で木の実や広葉系の草を好んで食す。名前の通り素早く走り、天気のいい日は道路や岩場で日光浴をしているのをよく見かける。黄泉森の中では目撃例がない。研究所のロビーに数匹放し飼いされている。雌雄の個体差はあまりないが、雄の尾は繁殖期になると鮮やかな赤に変わる。雄は尾を上に立てて揺らしながら雌にアピールする。



 ※23 アカネクサキリ


 体長は五〇ミリ程度で、茜色をしたキリギリスの仲間。見た目はクサキリに似ているが翅を広げると眼状紋があり、コロギスのように翅を広げて威嚇行動をとる。雑食で小さな虫やイネ科系の草を食する。



 ※24 ブロンズハネナガバッタ


 全長約六〇ミリのバッタ。形態はトノサマバッタ系で、体色がブロンズメタリックで美しい。稀にピンク色の色素異常個体が発生する。生態は外界のトノサマバッタとほぼ同じで特筆すべきことは無い。ただ非常に美しいので外界にいれば乱獲の対象となっただろう。






 二〇九七年度 最新版 追記及び、修正記録者


 秋津 和徳  茶屋 日菜子  柿崎 健介  吉田 藍曼

 穂高 直美(監修)

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