『錆びた船』 灯り をつなぐ小さな物語

熊野 旅人

プロローグ 登場人物紹介

🟥 主要人物(主人公・ヒロイン)


天城 蓮(あまぎ・れん) / 27

蒼ヶ崎市出身

慶應大学 経済学部卒

帝都商事のプロジェクトの元リーダー

プロジェクト失敗の責任だけ押し付けられ退職

父は5年前に過労と持病が重なり他界、母は介護施設に入所

地元に帰るも家は既に売却

舶灯館に宿泊し、その後 住み込み従業員として働く決意


氷川 千尋(ひかわ・ちひろ) / 27

舶灯館の女将

蓮と同級生(中学2年で同じ学年だったが隣のクラスだった)

性格:強がりで責任感が強いが、内側ではぎりぎりで踏ん張るタイプ

両親(前代経営者)は既に他界

舶灯館を一人で切り盛りしながら再建を目指す


🟧 舶灯館(はくとうかん)関係者


黒川 華(くろかわ・はな) / 47

黒川電装(船舶電装・配線部品製造)の社長の一人娘

※黒川電装は、造船不況で 10年前に倒産

両親(社長夫妻)は 心労・病気などで相次いで死去

家計の助けにと当時高校生だった華は、舶灯館にアルバイトとして入り、

結婚後もそのまま仲居として支え続ける

舶灯館は、人生も居場所もすべてを支えてくれた場所


斉木 瑠夏(さいき・るか) / 17

高校2年/蒼ヶ崎商業高校(観光ビジネス科)

青年団のボランティアに所属、地域イベント運営をしている


料理長(板長) / 68

舶灯館の料理を支えてきた職人

年齢による限界を自覚、千尋に負担をかけないため引退する

ちなみに、料理人は彼ひとりだが、敬意をもって料理長と呼んでいる

名言:「灯りを消すなよ」


※黒川電装

船舶配線・電装パネル・エンジン制御機器などを蒼ヶ崎造船へ納入

地元中小企業として造船業を支えてきた誇り

造船不況で 10年前に倒産・地域衰退の象徴

舶灯館の常連で、黒川一家と旅館は深い繋がりがあった



🟦 帝都商事 関係者


黒瀬 麻耶(くろせ・まや) / 37

帝都ファイナンシャルアドバイザリー

主任コンサルタント

蓮や千尋の物語の中盤以降に重要な役割

知識と戦略を持つが、復讐心も抱える


加賀谷 啓介(かがや・けいすけ) / 53

帝都商事 企画推進本部長

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