「選び続ける」ことで辿り着く未来。回復と再生のロマンスファンタジー家の正しさ、親の期待、王国の秩序――“当たり前”のことに抗い、ヒロインが自分の意思を言葉にするところからまる物語。恋愛は甘いだけの救済ではなく、「頼っていい」「一人じゃない」を現実の痛みの中で成立させる支えとして描かれ、心の回復が丁寧です。さらに、神殿と魔導、裁きの場の緊張感が物語を引き締め、光の描写(色、匂い、温度)が感情の揺れを美しく可視化してくれる。読むほどに、“剣”が象徴するものの意味が深まっていく一作
卒業というおめでたいはずの場面で、「おめでとう」という言葉が鎖のように聞こえてしまうルエリアの孤独な心情が痛いほど伝わってきました。 厳格なルエラお母様との対比で、兄フラヴィオさんの「無理に受けなくてもいい」という言葉が少しだけ救いに感じて、兄妹の絆にほっこりします。 敷かれたレールを飛び出した時、彼女がどんな「自分の道」を見つけるのか、今から楽しみです!